緑内障について最も適切なのはどれか。
正答:3
正答:3
緑内障は視神経が徐々に傷んで視野が欠けていき、失明の原因になる。正答は3。
緑内障を白内障と混同せず、障害される組織と視野の欠け方を言えるか。
緑内障は、眼圧が視神経の耐えられる範囲を超えることなどによって視神経が傷み、視野が欠けていく疾患である。多くはゆっくり進行し、周辺の視野から欠けるため中心は最後まで残る。片眼が欠けても他眼が補うので自覚が遅れ、気づいたときには進んでいることが多い。いったん失われた視野は戻らないので、日本の後天性失明の原因として上位を占める。したがって失明の原因となるという記述が正しい。誤肢は3つとも別の疾患か逆の記述である。水晶体が混濁するのは白内障。細菌感染症ではなく、房水の循環障害や視神経の脆弱性が背景にある。視野の欠け方は周辺からで、中心から障害されるのは加齢黄斑変性症のほう。
緑内障と白内障は名前が似ていて、どちらも高齢者に多いので混ざりやすい。白内障は水晶体(レンズ)の濁りで手術で戻せる、緑内障は視神経の障害で戻せない、という対で覚える。視野の欠け方も、緑内障は周辺から、加齢黄斑変性症は中心からで正反対になる。
房水の循環障害は緑内障の原因となり眼圧上昇を招く。緑内障は隅角の広さによって開放隅角緑内障と閉塞隅角緑内障に分かれ、後者では急性緑内障発作として激しい眼痛・頭痛・悪心・充血・視力低下が起こり、緊急の処置を要する。日本では眼圧が正常範囲でも視神経が傷む正常眼圧緑内障が多い。治療の目的は眼圧を下げて進行を遅らせることで、点眼薬が中心。鍼灸では、急な眼痛と頭痛・嘔吐を訴える人を頭痛として扱わず、直ちに眼科へ紹介する。
眼疾患について、隣接する疾患の性質と、視野の欠け方の向きを混ぜる。解法は、(1) 障害される組織(水晶体か視神経か網膜か)を決める、(2) 原因が感染かどうかを確認、(3) 視野の欠け方の向きを確認する。
緑内障は視神経が傷んで視野が欠け、失明の原因になる。水晶体が濁るのは白内障、細菌感染症ではなく、視野は中心ではなく周辺から欠ける。白内障との対、加齢黄斑変性症との対で覚える。