上肢のブルンストロームステージで「十分な共同運動が出現し、関節運動を伴う屈筋共同運動が出現する」のはどれか。
正答:3
正答:3
まとまった動きが十分に出て、関節を動かしながら曲げる型が出る段階が第3段階。正答は3。
回復の段階を、まとまった動きの出方の程度で並べられるか。
脳卒中後の運動麻痺は一定の順で回復し、その段階を評価する目安が使われる。第1段階は随意の運動が見られず筋が緩んでいる時期、第2段階はわずかにまとまった動きが出て筋の硬さが現れる時期、第3段階はまとまった動きが十分に出て関節を動かしながら曲げる型が現れ、硬さが最も強くなる時期である。第4段階はその型から外れ始める時期にあたる。設問が示すのは、まとまった動きが十分に出て関節の運動を伴う段階なので、第3段階が答えになる。誤肢は3つとも段階が違う。
「わずかに出る」と「十分に出る」の差だけで第2段階と第3段階が分かれる。設問の言葉づかいを取り違えると1つずれる。硬さが最も強いのが第3段階だという点をあわせて覚えると、位置を見失いにくい。
講義では、共同運動を『一つの関節を動かそうとすると、隣の関節も一緒に動いてしまう』脳卒中の運動パターンとして説明する。この評価は上肢・手指・下肢を別々に見る。手指は上肢とは別の進み方をすることがあり、肩や肘が回復しても指が残ることは珍しくない。第4段階以降で関節を別々に動かせるようになるので、訓練の目標も、型から外れた動きを引き出すことへ移る。硬さが強い時期に無理に伸ばすと痛みや損傷を招くので、段階に合わせて進める。回復のごく初期には、健康な側を動かすと麻痺側が誘発される連合反応が先に現れる。
段階を4つ並べ、程度を表す語で選ばせる。解法は、(1) 段階ごとの言葉を書き出す、(2) 「わずか」か「十分」かを読み取る、(3) 一致する段階を選ぶ。
十分な共同運動が出現し関節運動を伴う段階はステージⅢ。Ⅱは「わずかに」の段階、Ⅳは型から外れ始める段階。硬さのピークはⅢ。