問78
下肢切断で断端包帯を用いた管理の目的として正しいのはどれか。
この問題の分類段階1 暗記用語・数値・定義を確認する問題
正答:1
正答:1
切った後の腫れを抑えないと義足が作れない。包帯はそのため。正答は1。
断端に巻く包帯が、何を目的にしているかを言えるか。
手足を切断すると、外科の侵襲によって断端が腫れる。腫れがあると型が定まらず義肢が作れないので、いかに早く腫れを引かせるかが早期に義肢を着けるための鍵になる。包帯を巻いて適度に圧を加えることで腫れを抑え、あわせて断端の形を義肢の受け口に合う円錐形へ整えていく。したがって記述1が正しい。誤肢は目的が違う。痛みの軽減は主目的ではなく、筋力を強くするのは運動の役割、感染の予防は創の処置と清潔の管理によるもので、包帯そのものの目的ではない。
どれも切断後の管理として大事なことなので、正しそうに見える。設問が問うているのは包帯という一つの手段の目的なので、それを外すと何が困るかを考える。腫れが引かなければ義肢が作れない、という一点に結びつく。
断端の形は義肢の受け口との適合を考えて円錐形に整えるのが基本である。適合が悪く断端の一部に陰圧が生じると、そこに腫れが起こって冷たさや痛みを生じる。切断後の合併症には、このほか切られた神経の先に腫瘤ができて痛みが続くもの、無いはずの手足を感じるもの、その部分が痛むものがある。無いはずの手足の痛みには、早い時期からの断端の訓練と義肢の装着が最もよいとされている。
目的を4つ並べ、どれも切断後の管理として妥当なものにする。解法は、(1) 手段を外したら何が困るかを考える、(2) 義肢を作る条件を思い出す、(3) 直接つながる目的を選ぶ。
断端包帯の目的は浮腫の予防。腫れが残ると義肢が作れないため、圧を加えて腫れを抑え、形を円錐形に整える。痛みの軽減・筋力強化・感染予防は別の手段が担う。