心臓リハビリテーションにおける運動療法の禁忌はどれか。
正答:4
正答:4
いつ詰まってもおかしくない状態の狭心症では運動させない。正答は4。
心臓の病気を、運動をさせてよい状態と絶対にさせてはいけない状態に分けられるか。
心臓の病気に対する運動療法は、心筋梗塞や狭心症、冠動脈のバイパス手術の後、弁の手術の後、心不全、末梢の動脈が詰まる病気などが対象になる。一方で、絶対に行ってはならない状態も定められており、重い心不全、心筋梗塞のごく初期、不安定狭心症、大動脈が裂けた状態、重い不整脈、大動脈弁の高度な狭窄などが挙げられる。不安定狭心症は、症状が起きる条件が定まらず、そのまま心筋梗塞へ進む恐れがある状態なので、運動は絶対に行わない。したがって記述4が正しい。誤肢の3つはいずれも対象に含まれる。
手術の後や動脈が詰まる病気は「重そうだから運動は危ない」と考えると外す。実際には、これらは運動によって歩ける距離や生活の質が改善するので、対象のほうへ入る。分ける軸は重さではなく、状態が安定しているかどうかである。
講義では、30年ほど前まではうっ血性の心不全があれば運動をさせてはいけないとされていたが、現在は状況に合わせて行う相対的な禁忌へ変わってきた、と説明される。とくに急性期から回復期にかけては、心電図で監視しながら進めることが大切になる。絶対に行ってはならない状態には、重い心不全、心筋梗塞のごく初期、症状の出方が定まらない狭心症、大動脈が裂けた状態と大動脈瘤の破裂、重い不整脈、大動脈弁の高度な狭窄、急な感染症、拡張期の血圧が高い状態、最近の血栓症、静脈の血栓の急性期がある。始めるときは、安全な強さを検査で確かめ、脈拍と症状を見ながら段階的に進める。
心臓の病名を4つ並べ、対象と禁忌を混ぜる。解法は、(1) 対象のリストを思い出す、(2) 絶対に行ってはならない状態のリストを思い出す、(3) 安定しているかどうかで判断する。
運動療法の禁忌は不安定狭心症。NYHAⅠ度、冠状動脈バイパス術後、末梢動脈閉塞性疾患はいずれも対象に含まれる。判断は重さではなく安定しているかどうか。