関節リウマチによる変形で最も適切なのはどれか。
正答:3
正答:3
首の一番上の関節がずれるのがリウマチの変形。正答は3。
変形の名前を、その原因になる病気と結びつけられるか。
関節リウマチでは関節を包む膜に炎症が続き、関節が壊れて特有の変形が生じる。手では指の付け根の関節が小指側へずれ、手のひら側へ脱臼し、指が反り返る形や逆に曲がる形が出る。膝は外へ開く形になり、足は外へ倒れた扁平足や親指が外を向く形になる。そして首では、一番上の2つの椎骨の間がずれる。したがって記述3が当てはまる。誤肢は3つとも別の原因による変形である。膝が反り返る形はリウマチの典型ではなく、肩甲骨が浮き上がる形は肩甲骨を胸へ引き寄せる神経の麻痺で生じ、足が内へ倒れてつま先が下を向く形は硬さを伴う麻痺で生じる。
首の変形は見た目に現れにくいので忘れられやすいが、実際には最も注意すべき変形である。ずれが進むと脊髄が押され、手足のしびれや歩きにくさが出る。施術で首を強く動かすと危険なので、リウマチの人には可動域を広げる操作を慎重に行う。
講義では、人名のついた分類を取り違えないことが繰り返し確認される。関節リウマチの機能の分類に用いられるのがスタインブロッカーの分類、息切れの程度を表すのがヒュー・ジョーンズの分類、知能の検査がウェクスラー、脳卒中の回復の段階がブルンストロームである。人名だけを覚えると、どの疾患のものかで迷う。変形については、部位ごとに整理すると、手は指の付け根が小指側へずれる形と手のひら側への脱臼、指が反り返る形と逆に曲がる形、親指の階段状の形、指が短く縮む形。手首は手のひら側への脱臼と尺骨の脱臼。膝は外反とX脚。足部は外反扁平足、親指が外を向く形、指が槌のように曲がる形とかぎ爪の形。頸椎は環軸関節の亜脱臼である。
変形の名前を4つ並べ、別の病気による変形を混ぜる。解法は、(1) 変形ごとに原因の病気を書き出す、(2) 関節リウマチの変形一覧を思い出す、(3) 一致するものを選ぶ。
関節リウマチの変形は環軸椎亜脱臼。反張膝は典型ではなく、翼状肩甲は神経麻痺、内反尖足は痙性麻痺による。首のずれは脊髄を押すため最も注意が要る。