「18歳の男性。背が高く痩せている。突然、右胸の痛みと息切れを感じた。」最初に行う検査はどれか。
正答:3
正答:3
痩せて背の高い若い男性が突然胸を痛がって息切れした。肺から空気が漏れていないかを、まず胸のエックス線写真で確かめる。正答は3。
検査を並べられたとき、最初に行うものを、手軽さと得られる情報から選べるか。
背が高く痩せた若い男性で、突然の片側の胸痛と息切れという組合せは、肺の表面にできた小さな袋が破れて空気が胸の中へ漏れた状態を強く示す。この状態は胸のエックス線写真1枚で、肺が縮んで肺の縁の線が見えることによって確かめられる。撮影は数分で済み、どこでも行え、放射線の量も少ない。したがって最初に行う検査になる。誤肢はいずれも順番が違う。血液の検査ではこの状態は分からない。呼吸の機能を調べる検査は息を強く吐かせるので、空気が漏れている状態では悪化させる危険があり行わない。胸の断層写真は詳しく分かるが、まず1枚の写真で見当がついてから、必要に応じて行うものである。
「詳しく分かる検査ほどよい」と考えると断層写真を選んでしまう。検査の順番は、疑っている状態を確かめられるか、すぐ行えるか、体への負担が少ないかで決まる。詳しさは3番目の条件になる。加えて、呼吸の機能を調べる検査は、この状態では害になる。やってはいけない検査が混ざっていることに気づけるかも問われている。
若くて背が高く痩せた男性に起こるこの状態は、肺の上のほうにできた小さな袋が破れることによる。喫煙が危険因子で、再発しやすい。症状は突然の片側の胸痛と息切れで、聴診では患側の呼吸音が弱くなる。軽ければ安静で自然に空気が吸収されるのを待ち、大きければ管を入れて空気を抜く。施術所で若い人が突然の胸痛と息切れを訴えたら、肋間神経痛として扱わずに医療機関へ送る。
検査を4つ並べ、詳しい検査と害になる検査を混ぜる。解法は、(1) 疑っている状態を確かめられる検査を挙げる、(2) すぐ行えて負担が少ないものを選ぶ、(3) その状態で行ってはいけない検査を除く。
痩せて背の高い若い男性の突然の胸痛と息切れには、まず胸部単純エックス線検査を行う。血液検査では分からず、呼吸機能検査はこの状態では危険、断層写真は最初の1手ではない。