本虚標実証に含まれるのはどれか。
正答:2
正答:2
本虚標実とは、根本(本)に虚があり、その結果として表面(標)に実の病態が生じている複合的な証。肝陽上亢は肝腎の陰液不足(本虚)のために肝陽を抑えきれず上逆(標実)する証で、本虚標実の代表。正答は2。
虚実を単純な二分ではなく、本虚標実・虚実挟雑という複合としてとらえ、肝の病証の中で陰虚を土台に陽亢が起こる証を見分けられるか。
肝陽上亢は、加齢・過労・房事過多・久病などで肝腎の陰が不足し、陰が陽を抑えられなくなって肝陽が上に亢ぶる証。腰膝酸軟・耳鳴・五心煩熱などの陰虚(本虚)と、眩暈・頭痛・顔面紅潮・いらだち(標実)が同時に出る。虚と実が同時にあり、しかも虚が原因で実が結果という関係なので本虚標実。一方、肝鬱気滞は情志の失調で気機が鬱滞した実証、肝火犯肺は肝火が上逆して肺を侵す実証(実火)、心肝火旺は心火と肝火がともに亢ぶる実証で、いずれも土台に虚を持たない。
「肝陽上亢」と「肝火上炎」の区別。どちらも上部の熱症状を出すが、肝火上炎は実火のみ、肝陽上亢は陰虚の土台がある。眩暈・のぼせに腰膝酸軟や細数脈が伴えば陰虚を疑う。心腎不交(心腎陰虚+心火亢盛)も本虚標実の例として頻出。
虚実の複合には、虚実挟雑(虚と実の並存)、本虚標実(虚が本で実が標)、真実仮虚・真虚仮実(見かけと本質が逆)がある。老年の病理は本虚標実が最大の特徴で、元陰・元陽の衰えによる臓腑の虚(本)から、食滞・痰飲・瘀血などの病理産物(標)が二次的に生じる。肝陽上亢の治療は補虚瀉実で、滋陰(補)と平肝潜陽(瀉)を併用する。
肝の病証を4つ並べ、全部に火・陽・気の「実らしい語」を入れる作り。解法は、(1) 各証の土台に陰虚があるかを確認、(2) 陰虚が土台にある肝陽上亢だけが本虚標実。
虚と実が同時にある証のうち、虚が根本で実が表面に出ているものを本虚標実という。肝陽上亢は肝腎の陰液不足で陽を抑えられず上逆する証で、眩暈・頭痛・顔面紅潮(標実)と腰膝酸軟・五心煩熱・細数脈(本虚)が同時に出る。肝鬱気滞、肝火犯肺、心肝火旺は土台に虚がない実証。治療は補虚瀉実(滋陰+平肝潜陽)。