頭痛の症状で施術適応となるのはどれか。
正答:3
正答:3
深夜の片側眼窩周囲の激痛に流涙・鼻汁を伴い1時間で治まるのは群発頭痛で、一次性頭痛だから施術の対象になる。残る3つは医療機関へつなぐ所見。正答は3。
頭痛を一次性と二次性に振り分け、危険な二次性頭痛のサインを読めるか。適応を選ぶ設問は、実質は禁忌を除外する設問。
施術の適応になるのは、器質的な原因がなく命に関わらない一次性頭痛。片頭痛・緊張型頭痛・群発頭痛がこれにあたる。群発頭痛は片側の眼窩周囲に激烈な痛みが数十分から3時間ほど続き、同側の流涙・鼻汁・鼻閉・眼瞼下垂などの自律神経症状を伴い、夜間から明け方に起こりやすい。設問3はこの特徴にそのまま一致する。一方、突然の激しい後頭部痛にめまい・起立困難・反復する嘔吐が加わるのは小脳出血やくも膜下出血を疑う所見。早朝に強く週単位で悪化する頭痛に噴出性嘔吐が加わるのは頭蓋内圧亢進で、脳腫瘍を疑う。感冒のあと2週間して前頭部の痛み・熱感・叩打痛と後鼻漏が出るのは急性副鼻腔炎で、感染症なので医療機関での治療が要る。
群発頭痛は痛みが激烈なので危険に見えるが、器質的な病変によるものではなく一次性頭痛。逆に、痛み自体は強くなくても早朝増悪や噴出性嘔吐、突然発症といった経過の特徴があれば二次性を疑う。判断は痛みの強さではなく、発症の仕方と随伴症状で行う。
二次性頭痛を疑う危険なサイン:突然発症(雷鳴頭痛)、これまでにない強さ、50歳以降の初発、発熱や項部硬直、神経脱落症状、意識障害、けいれん、進行性の増悪、早朝増悪と噴出性嘔吐(頭蓋内圧亢進)、外傷後、免疫抑制状態。一次性頭痛の3種は片頭痛・緊張型頭痛・群発頭痛で、群発頭痛は三叉神経・自律神経性頭痛の代表。副鼻腔炎による頭痛は前頭部や頬部の重い痛みで、前屈で悪化し叩打痛と鼻汁を伴う。
すべて頭痛の記述で、痛みの強さで判断させようとする。解法は、(1) 各記述から発症様式(突然か慢性か)を読む、(2) 随伴症状が神経症状・感染徴候・頭蓋内圧亢進のどれかを判定、(3) 器質的原因が疑われないものを選ぶ。
施術の対象になるのは器質的原因のない一次性頭痛。深夜の片側眼窩周囲の激痛に流涙・鼻汁を伴い1時間で治まるのは群発頭痛で、これが適応。突然の激痛と嘔吐は脳血管障害、早朝増悪と噴出性嘔吐は頭蓋内圧亢進、感冒後の前頭部痛と後鼻漏は副鼻腔炎で、いずれも医療機関へつなぐ。判断は痛みの強さではなく発症様式と随伴症状。