美容を目的に口角を上げやすくするため、大頬骨筋を刺激する経穴として最も適切なのはどれか。
正答:1
正答:1
口角を引き上げるのは大頬骨筋で、頬骨から口角へ走る。この筋の上にあるのは頬骨部の顴髎。正答は1。
表情筋の走行を知り、その上に位置する経穴を選べるか。4穴はいずれも顔面部で、乗っている筋が違う。
大頬骨筋は頬骨の外側面から起こり、斜め下内方へ走って口角に停止する。収縮すると口角が上外方へ引き上げられ、笑った表情になる。したがってこの筋を刺激するには、頬骨部で筋の走行上にある経穴を選ぶ。顴髎は顔面部の頬骨部にあり、外眼角の直下で頬骨の下方の陥凹に取るので、大頬骨筋の起始側にあたる。巨髎は瞳孔線上で鼻翼下縁と同じ高さにあり、解剖は小頬骨筋。頬車は下顎角の前上方1横指で解剖は咬筋、これは咀嚼筋で口角の挙上には関与しない。迎香は鼻翼外縁の中点で、上唇鼻翼挙筋のあたり。
大頬骨筋と小頬骨筋を混同しやすい。大頬骨筋は口角へ、小頬骨筋は上唇へ停止する。経穴では顴髎が頬骨部で大頬骨筋、巨髎が瞳孔線上で小頬骨筋。頬車は名前に頬が入るが咬筋なので、表情筋ではない。
口のまわりの表情筋:大頬骨筋(口角を上外方へ)、小頬骨筋(上唇を引き上げる)、上唇挙筋、上唇鼻翼挙筋、口角挙筋、笑筋(口角を外側へ)、口角下制筋、下唇下制筋、オトガイ筋、口輪筋、頬筋。すべて顔面神経支配。咀嚼筋(咬筋・側頭筋・内側翼突筋・外側翼突筋)は下顎神経支配で、区別する。美容目的の施術では、表情筋の走行に沿って刺激するのが基本。
顔面の経穴を4つ並べ、表情筋と咀嚼筋を混ぜる。解法は、(1) 目的の運動を担う筋を出す、(2) その筋の走行を思い出す、(3) 走行上にある経穴を選ぶ。
口角を引き上げるのは大頬骨筋で、頬骨から口角へ斜めに走る。頬骨部にある顴髎がこの筋の上にあたるので、口角の挙上を狙う刺激点になる。巨髎は小頬骨筋、頬車は咬筋という咀嚼筋、迎香は鼻のまわりの筋で、いずれも大頬骨筋ではない。