関節リウマチによるZ変形の疼痛緩和のため局所への接触鍼を行った。施術部位の経穴として最も適切なのはどれか。
正答:1
正答:1
Z変形は母指のMP関節が屈曲しIP関節が過伸展した形。母指の局所に接触鍼をするなら、母指球部の魚際。正答は1。
Z変形がどの指のどの関節に起こるかを知り、その局所にある経穴を選べるか。誤肢はいずれも他の指の経穴。
関節リウマチでは滑膜炎が続いて関節が破壊され、特徴的な変形が生じる。Z変形(ジグザグ変形)は母指に起こるもので、中手指節関節が屈曲し指節間関節が過伸展してZ字状になる。したがって局所への接触鍼は母指の周囲に行う。魚際は手掌、第1中手骨中点の橈側、赤白肉際にあり、母指球の上にあたるので母指の局所として適切。二間は示指の基節骨橈側、少沢は小指の爪甲角のそば、中渚は手背の第4・第5中手骨間で薬指と小指の間にあたり、いずれも母指ではない。
変形の名前と部位を結びつけられるかが要点。関節リウマチの手の変形は、スワンネック変形(PIP過伸展・DIP屈曲)、ボタンホール変形(PIP屈曲・DIP過伸展)、尺側偏位(MP関節で指が尺側へ)、そしてZ変形(母指)。Z変形だけが母指に起こるので、部位が一意に決まる。
関節リウマチは自己免疫による慢性滑膜炎で、手指の近位指節間関節・中手指節関節・手関節に対称性に起こり、朝のこわばりが1時間以上続く。遠位指節間関節は侵されにくく、これは変形性関節症(ヘバーデン結節)との違い。接触鍼や散鍼など弱い刺激を選ぶのは、炎症のある関節へ強い刺激を避けるため。活動期には安静、寛解期には可動域を保つ運動を組み合わせる。
手の経穴を指ごとに散らし、変形の部位を知っているかだけで判定させる。解法は、(1) 変形の名前から起こる指を出す、(2) その指の局所にある経穴を選ぶ。
関節リウマチのZ変形は母指に起こり、中手指節関節が屈曲して指節間関節が過伸展する。局所への接触鍼なら母指球の上にある魚際。二間は示指、少沢は小指、中渚は薬指と小指の間で、いずれも母指ではない。手の変形は名前と起こる指をセットで覚える。