問134
次の文で示す症例の施術対象となる神経根で最も適切なのはどれか。「26歳の男性。3か月前から左腰下肢の痛みを自覚するようになった。左のアキレス腱反射減弱と足部外縁から足底にかけての感覚鈍麻を認める。」
この問題の分類段階3 応用症例や条件を判断材料にする問題
正答:4
正答:4
アキレス腱反射の減弱と足部外縁から足底の感覚鈍麻はどちらもS1。正答は4。
腱反射と感覚の分布を神経根へ翻訳し、両方が一致する根を選べるか。第31回問153と同型。
アキレス腱反射の反射中枢はS1で、この根が障害されると反射が減弱・消失する。感覚では、足部の外縁から足底、小趾側がS1の領域。両方がS1で一致するので、施術対象はS1神経根。L3は大腿前面、L4は下腿内側と膝蓋腱反射、L5は下腿外側から足背・母趾側で腱反射の変化は乏しい。S1が障害されるのは、後外側型ヘルニアならL5とS1の椎間。
L5とS1はどちらも下肢伸展挙上テストが陽性になるので、テストだけでは分かれない。腱反射(S1でアキレス腱反射)と感覚の分布(L5は足背・母趾側、S1は足部外縁・足底・小趾側)の2点で確認する。
腰仙部の神経根の代表所見:L4=下腿内側の感覚、膝蓋腱反射、大腿四頭筋。L5=下腿外側〜足背〜母趾の感覚、長母趾伸筋・前脛骨筋。S1=下腿後面〜足部外縁〜足底〜小趾の感覚、アキレス腱反射、下腿三頭筋・長母趾屈筋。後外側型ヘルニアでは下位の根が押されるので、L4/L5間ならL5、L5/S1間ならS1が障害される。
神経根の番号を並べ、隣接する根の所見を混ぜる。解法は、(1) 腱反射を根に翻訳、(2) 感覚の分布を根に翻訳、(3) 一致する根を選ぶ。
アキレス腱反射の減弱と足部外縁から足底の感覚鈍麻はどちらもS1を指すので、施術対象はS1神経根。L4なら膝蓋腱反射と下腿内側、L5なら足背・母趾側で腱反射の変化は乏しい。腱反射と感覚の2点で確認するのが確実。