顎関節症に対する局所治療穴とその対象となる筋の組合せで最も適切なのはどれか。
正答:3
正答:3
下関の解剖には咬筋と外側翼突筋が挙がる。残る3組は経穴の乗る筋と書かれた筋が食い違う。正答は3。
顔面部の経穴の解剖欄にある筋を1つずつ言えるか。4組とも実在の経穴と実在の咀嚼筋。
組合せの正誤は、経穴の解剖にその筋が挙がるかで決まる。下関は顔面部、頬骨弓の下縁中点と下顎切痕の間の陥凹部にあり、解剖は咬筋と外側翼突筋。口を閉じると陥凹が深くなり、口を開けると下顎骨の関節突起が前へ移動して陥凹が消えるという取り方の記述からも、外側翼突筋の走る位置にあることが分かる。禾髎は鼻孔の外側にある大腸経の穴で、咬筋の上ではない。瘈脈は耳の後ろにある三焦経の穴で、側頭筋の領域ではない。懸顱は頭部、頬骨弓中央の上際陥凹部にあり解剖は側頭筋なので、内側翼突筋とは合わない。
内側翼突筋は下顎枝の内側にあるので、体表の経穴から直接刺激するのが難しい。この点を知っていれば4は消せる。懸顱は下関の直上にあたる位置で、頬骨弓を挟んで下が下関、上が懸顱。同じ論点が第30回問131でも問われている。
咀嚼筋と経穴:咬筋=頬車・大迎・下関、側頭筋=懸顱・懸釐・頷厭・太陽、外側翼突筋=下関、内側翼突筋=体表から届きにくい。作用は、咬筋・側頭筋・内側翼突筋が閉口、外側翼突筋が下顎の前方移動と開口の開始・側方運動。すべて下顎神経(三叉神経第3枝)支配。顎関節症は咀嚼筋痛障害・顎関節痛障害・顎関節円板障害・変形性顎関節症に分類される。
顔面部の経穴と咀嚼筋を組み替える。解法は、(1) 各経穴の部位と解剖を出す、(2) 各筋の位置を出す、(3) 一致する1組を選ぶ。体表から届かない筋が混ざっていることに注意。
下関は頬骨弓の下縁中点と下顎切痕の間にあり、解剖に咬筋と外側翼突筋が挙がるので、外側翼突筋との組が成立する。禾髎は鼻孔の外側、瘈脈は耳の後ろで、それぞれ咬筋・側頭筋の位置ではない。懸顱は側頭筋の上なので内側翼突筋とは合わず、そもそも内側翼突筋は下顎枝の内側で体表から届きにくい。