右足の第1趾と第2趾に慢性的な痛みがある患者に対し、表裏する経脈を同時に治療する目的で用いる要穴として最も適切なのはどれか。
正答:2
正答:2
第1趾には脾経と肝経、第2趾には胃経が走る。表裏する2経を同時に治療する要穴は絡穴で、脾経の絡穴である公孫が胃経へ通じる。正答は2。
要穴の使い分けのうち「表裏する2経にまたがる病に絡穴」という原則を知り、部位から経を決めて絡穴を選べるか。
要穴にはそれぞれ役割がある。原穴は臓腑の虚実に広く、募穴と背部兪穴は臓腑の病に、郄穴は急性症状に、そして絡穴は表裏する2経をつなぐ絡脈が分かれるところなので、2経にまたがる病証に用いる。足の第1趾には足の太陰脾経(内側)と足の厥陰肝経(外側)が、第2趾には足の陽明胃経が走る。第1趾と第2趾の両方に症状があり、表裏する経脈を同時に治療したいなら、脾と胃が表裏の関係にあるので脾経か胃経の絡穴を取る。公孫は脾経の絡穴で、ここから分かれる絡脈が胃経へつながる。行間は肝経の滎火穴、衝陽は胃の原穴、中都は肝経の郄穴で、いずれも絡穴ではない。
要穴の種類を取り違えると、経が合っていても外れる。衝陽は胃経なので部位としては第2趾側に合うが、原穴なので役割が違う。設問が「表裏する経脈を同時に治療する目的で用いる要穴」と役割を指定しているので、絡穴に一意に決まる。
十五絡穴:肺=列欠、大腸=偏歴、胃=豊隆、脾=公孫、心=通里、小腸=支正、膀胱=飛揚、腎=大鍾、心包=内関、三焦=外関、胆=光明、肝=蠡溝、任脈=鳩尾、督脈=長強、脾の大絡=大包。絡穴は表裏する2経をつなぐので、両方にまたがる症状や、片方の経の病が他方へ及んだときに用いる。原絡配穴法では先病経の原穴と後病経の絡穴を組む。足趾の経脈は、第1趾内側=脾経、第1趾外側=肝経、第2趾=胃経、第4趾=胆経、第5趾=膀胱経、足底=腎経。
同じ経の別の要穴や、表裏の相手の経の要穴を混ぜる。解法は、(1) 症状の部位から経を出す、(2) 表裏の関係を確認、(3) 設問が指定する要穴の種類(絡穴)に合うものを選ぶ。
要穴のうち表裏する2経を同時に扱えるのは絡穴。足の第1趾には脾経と肝経、第2趾には胃経が走り、脾と胃は表裏の関係にあるので、脾経の絡穴である公孫を取る。行間は肝経の滎火穴、衝陽は胃の原穴、中都は肝経の郄穴で、いずれも役割が違う。