問162
押手について最も適切なのはどれか。
この問題の分類段階1 暗記用語・数値・定義を確認する問題
正答:3
正答:3
周りの指と手のひらで押さえる圧が、患者の急な動きを止める。正答は3。
押手がかける3つの圧を、担う働きとともに言えるか。
押手には3種類の圧がある。母指と示指が鍼体をつまむ力が左右圧で、水平圧とも呼ばれ、鍼の進退と保持を滑らかに正確に行うための圧である。皮膚を上から押す力が上下圧である。残りの3本の指と小指側から手のひらの膨らみにかけての部分全体でかける圧が周囲圧で、固定圧とも呼ばれ、刺鍼部の全体を固定し、患者自身の急な動揺を防ぎ、皮膚と筋が滑って鍼が曲がることを防ぐ。設問が問うのはこの働きなので、記述3が正しい。誤肢は対応が違う。皮膚や筋を和らげるのは押手の働きの説明として適切でなく、左右圧に相当するのは固定圧ではなく水平圧、刺鍼の抵抗を察知するのは主に刺手の働きである。
3つの圧に別名が付いているため、対応を取り違えやすい。左右圧=水平圧、周囲圧=固定圧という2組を覚えておけば、名前を入れ替えた肢を外せる。上下圧には別名がない点も手がかりになる。
押手の型には、母指と示指で鍼をつまむ形が半円のものと円のものがあり、いずれも残りの指と手のひら全体を刺鍼部の周りの皮膚へ密着させる。全体に圧がかかることで刺鍼中の変化をとらえられ、一定の圧が患者に安心感を与える効果もある。右利きの場合、左手が押手、右手が刺手になる。
3つの圧の名前と働きを入れ替えて並べる。解法は、(1) 3つの圧と別名を書き出す、(2) 各圧の働きを対応させる、(3) 名前の入れ替えを見つける。
最も適切なのは「患者の急な体動を察知し、動揺を防ぐ」。これは周囲圧(固定圧)の働き。左右圧に相当するのは水平圧であって固定圧ではない。