問165
深刺により椎骨動脈を損傷するリスクが最も高い経穴はどれか。
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正答:2
正答:2
後頭部の際にあり、深く刺すと椎骨動脈へ届く。正答は2。
経穴の深部にある構造から、避けるべき刺し方を導けるか。
首の後ろは、深部に中枢神経と太い血管が走るため、深く刺してはならない部位である。後頭骨の下縁の際で、僧帽筋と胸鎖乳突筋の間のくぼみにあたる部位は、その深部を椎骨動脈が上行しており、深く刺し進めると血管を傷つける危険がある。したがって記述2が最も危険である。誤肢は深部の構造が違う。正中の項部にあたる部位は深部に延髄があり、これも深刺は避けるが、椎骨動脈が問題になるのは外側の部位である。乳様突起の後ろの部位と耳のうしろのくぼみの部位は、深部の主な危険が異なる。
首の後ろの経穴はどれも危険という印象で終わらせず、深部に何があるかで分ける。正中は延髄、外側のくぼみは椎骨動脈、というように、危険の中身を対応させる。いずれにせよ、この領域では深く刺さないことが原則である。
椎骨動脈は頸椎の横突起の穴を通って上がり、頭蓋の中で合わさって脳幹と小脳を養う。ここが傷つくと、めまい、ふらつき、意識の障害を起こしうる。予防には、局所の解剖と安全な深さを十分に理解し、太い神経の走行する部位への深刺や粗い手技を避けることが挙げられる。首の後ろでは中枢神経を傷つける危険があるため、深刺は行わない。
首から後頭部の経穴を4つ並べ、深部の構造で選ばせる。解法は、(1) 各部位の深部にあるものを書く、(2) 設問が問う構造を特定、(3) 一致する部位を選ぶ。
椎骨動脈損傷のリスクが最も高いのは風池。瘂門は正中で深部に延髄、完骨・翳風は椎骨動脈の走行から外れる。後頸部は深刺しないのが原則。