問166
鍼施術を行う場合、感染症対策として適切でないのはどれか。
この問題の分類段階2 理解正答の理由や選択肢の違いを整理する問題
正答:4
正答:4
抜いた鍼に使った綿花は血液が付く。一般のごみには出せない。正答は4。
廃棄物の区分を、感染の危険の有無で判断できるか。
抜鍼のときに使った消毒綿花には血液が付着する。血液が付いたものは、それに触れた人へ感染を広げる恐れがあるため、感染性の廃棄物として、貫通しにくい容器に入れて処理する。一般のごみとして出すのは適切でない。したがって記述4が答えになる。誤肢の3つは適切な対応である。手を洗った後の乾燥には使い捨ての紙を用いる、鍼を置く皿は滅菌済みの使い捨てのものを使う、施術する部位の消毒には所定の濃度のアルコールを用いる、はいずれも標準的な手順である。
綿花は小さく、量も少ないので、つい一般のごみに見えてしまう。判断の基準は大きさや量ではなく、血液や体液が付いているかどうかである。使い終わった鍼も同じ扱いで、貫通しにくい専用の容器へ入れる。
感染が成立するには、感染の源、伝わる経路、受け手の3つがそろう必要があり、対策はどれかを断つことになる。廃棄物の適正な処理は、施術所の外へ感染を持ち出さないための対策にあたる。アルコールにアレルギーがある人には、殺菌の力は弱いが刺激の少ない別の薬を用いる。
適切な手順を3つ並べ、廃棄の誤りを1つ置く。解法は、(1) 血液が付くものを探す、(2) 感染性廃棄物の定義を当てる、(3) 一般廃棄物としているものを選ぶ。
適切でないのは「抜鍼時に使用した消毒綿花を一般廃棄物として処理する」。血液が付くため感染性廃棄物として扱う。他の3つは標準的な手順。