問168
痛覚の伝導に関与するのはどれか。
この問題の分類段階1 暗記用語・数値・定義を確認する問題
正答:2
正答:2
痛みは脊髄の前寄りの外側を通って上がる。正答は2。
感覚の種類ごとに、脊髄のどこを通るかを言えるか。
痛みと温度の感覚は、皮膚から入った線維が脊髄の後角で次の細胞に乗り換え、そこで反対側へ渡ってから前寄りの外側を上行する。この経路が脊髄視床路で、視床を経て大脳皮質の感覚の領域へ届く。したがって記述2が正しい。誤肢は担う役割が違う。灰白質の中間の部分は自律神経に関わる細胞が集まる場所で、上行する経路そのものではない。後ろの側方の索は小脳へ向かう経路が通る場所、後ろの索は触れる感覚と位置の感覚を伝える経路が通る場所である。
前と後ろ、どちらを痛みが通るかを取り違えやすい。痛みと温度は後角で乗り換えてすぐ反対側へ渡り前寄りを上がる、触れる感覚と位置の感覚は同じ側の後ろを上がって延髄で乗り換える、という2本立てで覚える。乗り換えと交叉の場所が違う点が両者の分かれ目になる。
この違いは、脊髄が片側だけ傷ついたときの症状の説明にもつながる。同じ側の運動と位置の感覚が失われ、反対側の痛みと温度の感覚が失われるのは、交叉の位置が違うためである。鍼の鎮痛では、脊髄の後角が刺激の入り口であり、抑える仕組みが働く場としても重要になる。
脊髄の部位を4つ並べ、機能で選ばせる。解法は、(1) 痛覚と触覚の経路を書き分ける、(2) 交叉の位置を確認、(3) 前寄りの外側を選ぶ。
痛覚の伝導に関与するのは脊髄前側索。脊髄視床路が通る。後索は触覚と位置覚、後側索は小脳路、灰白質中間質は自律神経に関わる細胞の場所。