問170
鍼刺激による皮膚の血流増加に関係するのはどれか。
この問題の分類段階1 暗記用語・数値・定義を確認する問題
正答:1
正答:1
血管の内側の細胞から出る気体が血管を広げる。正答は1。
血管を広げる物質と縮める物質を分けられるか。
鍼を刺すと、その周りの皮膚が赤くなり血の巡りが増える。ここに働くものの一つが、血管の内側を覆う細胞から出る一酸化窒素である。この気体は血管の壁の筋をゆるめ、血管を広げて血流を増やす。したがって記述1が正しい。誤肢は作用が逆か、別の役割である。血小板などから出る物質は血管を縮める作用をもち、腎臓から始まる仕組みで作られる物質は血圧を上げる方向に働き、交感神経の終末から出る物質も血管を縮める。
血管を広げるものと縮めるものを一覧で覚えておくと即答できる。刺鍼の局所で赤くなる現象には、この気体のほか、感覚の線維の終末から逆向きに出る物質が関わる仕組みもあり、両方が問われる。
刺鍼の局所では、傷ついた組織から出る物質や感覚神経の終末から放出される物質によって血管が広がり、血液の成分が漏れ出て赤みが広がる。これが紅潮斑と呼ばれる現象である。血の巡りが増えると、痛みを起こす物質が洗い流され、筋の緊張が和らぐ。痛みが筋の緊張を生み、緊張が血の巡りを妨げてさらに痛みを生むという悪循環を断つ点で、血流の改善は鍼の効き方の柱の一つになる。
物質を4つ並べ、収縮させるものを3つ置く。解法は、(1) 各物質の血管への作用を書く、(2) 拡張か収縮かで分ける、(3) 拡張のものを選ぶ。
皮膚の血流増加に関係するのはNO。血管内皮細胞から出て血管を広げる。セロトニン・アンジオテンシン・ノルアドレナリンはいずれも収縮の方向。