問176
透熱灸刺激の伝導に関係するのはどれか。
この問題の分類段階1 暗記用語・数値・定義を確認する問題
正答:3
正答:3
熱の情報は脳幹の網様体を経て、意識の水準や自律神経にも影響する。正答は3。
上行する経路の通り道と、それ以外の場所を分けられるか。
熱による痛みの情報は、脊髄の後角で乗り換えて反対側へ渡り、前寄りの外側を上行する。この上行の途中で、脳幹の網様体へ枝を出す経路があり、そこから大脳辺縁系などへ情報が伝わる。したがって記述3が伝導に関係する。誤肢は担う役割が違う。脊髄の前角は運動の指令を出す細胞が集まる場所、後索の内側を通る束は触れる感覚と位置の感覚を伝える経路、そこから続く帯状の構造も同じく触れる感覚と位置の感覚の経路である。
痛みと温度、触れる感覚と位置の感覚では、脊髄の中で通る場所が違う。前者は後角で乗り換えて交叉し前寄りの外側、後者は同じ側の後ろを上がって延髄で乗り換える。この2本立てを固定しておけば、後索と内側毛帯が触れる感覚の側だと分かる。
脳幹の網様体を経由する経路は、痛みの不快さという情動の側面に関わると考えられている。灸では、熱いという感覚だけでなく、不快さや心地よさが同時に生じるのはこのためである。またこの経路は、意識の水準や自律神経の調節にも関わるため、灸の刺激が全身の状態を変えることの説明にもなる。
部位を4つ並べ、触覚の経路を混ぜる。解法は、(1) 熱と触の経路を書き分ける、(2) 各肢がどちらかを判定、(3) 熱の経路に関わるものを選ぶ。
透熱灸刺激の伝導に関係するのは脳幹網様体。脊髄前角は運動、薄束と内側毛帯は触圧覚と深部感覚の経路で、熱の情報は通らない。