問177
施灸による交感神経活動の亢進反応はどれか。
この問題の分類段階2 理解正答の理由や選択肢の違いを整理する問題
正答:1
正答:1
交感神経が高まると血管が締まり、血圧が上がる。正答は1。
交感神経と副交感神経の作用を器官ごとに言い分けられるか。
交感神経の活動が高まると、体は活動へ向かう方向に変わる。心臓の拍動は速く強くなり、血管は締まって血圧が上がり、瞳は開き、気道は広がる。したがって記述1が交感神経の活動が高まった反応である。誤肢は3つとも反対の向きである。皮膚の血管が広がるのは交感神経の働きが落ちたときの変化、瞳を狭める筋が縮むのと気道の平滑筋が縮むのは、いずれも副交感神経の働きによる。
「収縮」という語が2度出てくるが、どの筋が縮むかで意味が正反対になる。瞳では、開く筋が縮むのが交感神経、狭める筋が縮むのが副交感神経である。気道でも、広がるのが交感神経、狭まるのが副交感神経である。筋の名前まで見て判断する。
灸の温熱刺激は、部位と強さによって自律神経の働きを両方向へ動かしうる。強い刺激では活動へ向かう方向、穏やかな刺激では休息へ向かう方向に傾きやすい。施術後に眠気やだるさが出るのは、休息へ向かう方向に振れたことの現れとも解釈される。血圧や脈拍の変化を確かめることは、刺激量が適切だったかを見る手がかりになる。
反応を4つ並べ、同じ語で反対の意味になるものを混ぜる。解法は、(1) 器官ごとに交感と副交感の作用を書く、(2) どの筋が縮むかを確認、(3) 交感側のものを選ぶ。
交感神経活動の亢進反応は血圧上昇。皮膚血管拡張は交感神経の緊張低下、瞳孔括約筋と気管支平滑筋の収縮は副交感神経の働き。