問4
パターナリズムに基づいている行為はどれか。
この問題の分類段階2 理解正答の理由や選択肢の違いを整理する問題
正答:1
正答:1
患者に確かめる手続きが無いまま進む行為。正答は1。
行為の記述から、患者の意思を確かめる手続きが含まれるかを見分けられるか。
父権主義とは、医師が裁量で一方的に判断して治療を行う医療のあり方をいう。行為として現れると、患者に確かめる手続きが含まれず、方針が医療者の側だけで定まる形になる。記述1はこれにあたる。誤肢は3つとも、患者を守るか、患者に確かめる手続きを含む。個人の情報を守る取り組み、患者が自ら決めることを尊重する姿勢、そして患者が説明を受けることである。
父権主義は「患者のためを思って」行われる点が特徴で、悪意があるわけではない。したがって、患者の利益を考えているかどうかでは見分けられない。患者に確かめる手続きがあるかどうかで見る。
1960年代半ばに米国で起きた患者の人権運動は、医療を受ける患者にも普通の人と同じ人権が認められるべきだと主張した。その中心課題は医師の裁量権との対立であり、患者の自己決定権をめぐって展開された。米国では患者の自己決定権法として1991年に法制定されている。日本では法律で明文化されたものはない。
行為を4つ並べ、患者を守る行為を混ぜる。解法は、(1) 各行為に患者へ確かめる手続きがあるかを見る、(2) 無いものを探す、(3) それを選ぶ。
パターナリズムに基づく行為は「治療方針は医療者が決める」。個人情報の保護・自己決定権の尊重・治療内容の説明はいずれも患者側の手続きを含む。