問5
疾病予防に関するハイリスクアプローチでないのはどれか。
この問題の分類段階2 理解正答の理由や選択肢の違いを整理する問題
正答:2
正答:2
市民を広く対象にした行事は、集団全体への働きかけ。正答は2。
対象が絞られているかどうかで、2つの方法を分けられるか。
予防の進め方には、危険が高い一部の人を選び出して個別に働きかける方法と、集団全体に働きかけて分布そのものをずらす方法がある。市民を広く対象とする運動の行事は、条件で対象を絞っていないので後者にあたる。したがって記述2が答えになる。誤肢の3つはいずれも条件で対象を絞っている。喫煙している人、糖尿病の一歩手前の人、塩分の摂取が多い人という形で、危険の高い層を選び出している。
「〜に対して」「〜者に」と条件が書かれていれば危険の高い層への方法、「市民を対象に」「国民に」と広く書かれていれば集団全体への方法である。設問がどちらを問うているか、また「でない」と付いているかを読み違えないことも要点になる。
集団全体へ働きかける方法は、一人あたりの効果は小さくても対象が多いため集団としての効果が大きくなる。逆に危険の高い人への方法は、一人あたりの効果は大きいが対象が限られる。両者は組み合わせて用いる。たとえば受動喫煙を減らす法の整備は集団全体、喫煙している人への禁煙の指導は危険の高い層への方法である。
取り組みを4つ並べ、対象の絞り方で選ばせる。解法は、(1) 各肢の対象を確認、(2) 条件で絞っていないものを探す、(3) それを選ぶ。
ハイリスクアプローチでないのは市民を対象としたウォーキング大会。禁煙指導・運動指導・食事指導はいずれも条件で対象を絞っている。