筋細胞について正しいのはどれか。
正答:3
正答:3
心筋細胞は介在板の部分でギャップ結合により隣の細胞とつながり、興奮が細胞から細胞へ伝わる。正答は3。
骨格筋・心筋・平滑筋の構造上の違いと、筋小胞体に蓄えられるイオンを言えるか。
心筋線維を横断する暗い部分を介在板といい、心筋細胞どうしを隔てる細胞膜である。ここにはデスモソームによる強い接着と、ギャップ結合によるイオンの通り道がある。ギャップ結合があるため電気的興奮が細胞から細胞へ低い抵抗で伝わり、心筋全体がひとつの単位(機能的合胞体)のように収縮できる。誤肢は所属と物質の入れ替え。介在板は心筋に固有の構造で平滑筋にはない。大動脈壁の中膜を構成するのは平滑筋で、心筋ではない。筋小胞体は筋細胞内でカルシウムイオンを高濃度に蓄える小器官で、興奮に応じてこれを放出することで収縮が起こる。ナトリウムイオンではない。
ギャップ結合は心筋にも平滑筋にもあるので、それだけでは決め手にならない。心筋に固有なのは介在板という構造。選択肢1はその介在板を平滑筋に付け替えたもの。筋小胞体のイオンは、収縮の引き金がカルシウムであることと結びつければ間違えない。
3種類の筋の違いは、横紋の有無・核の数と位置・随意性・細胞間の連絡でまとめられる。骨格筋は横紋あり・多核で細胞膜の直下に核が並ぶ・随意・細胞間の電気的連絡なし。心筋は横紋あり・単核(一部二核)で中央に核・不随意・介在板でギャップ結合。平滑筋は横紋なし・単核で中央に核・不随意・ギャップ結合あり。心筋がギャップ結合をもつことは、刺激伝導系から始まった興奮が心筋全体に広がることの構造的な裏づけになる。
3種類の筋の特徴を混ぜ、所属を1つずらす。解法は、(1) 各記述がどの筋の特徴かを判定する、(2) 心筋に固有の構造(介在板)を軸に照合する、(3) イオンや物質名の入れ替えを確認する。
心筋細胞は介在板の部分でギャップ結合により連絡し、興奮が細胞間を直接伝わる。介在板は平滑筋にはなく、大動脈壁は平滑筋、筋小胞体に蓄えられるのはナトリウムではなくカルシウム。