下肢の骨について正しいのはどれか。
正答:4
正答:4
小転子は大腿骨の頸の付け根の内側下方にある突起で、腸腰筋が停止する。正答は4。
大腿骨と脛骨・腓骨の突起や関節が、前後・近位遠位のどちらにあるかを言えるか。
大腿骨の上端は、骨頭・頸・大転子・小転子からなる。大転子は外側上方に大きく突出し中殿筋などが付き、小転子は頸の付け根の内側下方に突出して腸腰筋が停止する。したがって小転子の位置の記述が正しい。誤肢は前後と近位遠位の入れ替えである。粗線は大腿骨体の後面を縦に走る隆起で、内側唇と外側唇に分かれ内転筋群などが付く。前面ではない。内側顆・外側顆は脛骨の近位端(膝関節をつくる側)にあり、遠位端の内側に突出するのは内果である。脛骨と腓骨の連結は、近位が滑膜性の関節(脛腓関節)、遠位は靱帯による結合(脛腓靱帯結合)で、遠位端にあるのは関節ではない。
「顆」と「果」は音が同じで混ざりやすい。顆は関節をつくる丸い膨らみで膝側(近位)、果は足首の内外に出っぱる突起で足関節側(遠位)。粗線は大腿の後面で、大腿の筋を「前が伸展、後ろが屈曲、内側が内転」と並べたとき、内転筋群の付着として後面に来ることと結びつく。
小転子に停止する腸腰筋は大腰筋と腸骨筋からなり、股関節の主要な屈筋である。短縮すると腰椎の前弯が強まり、トーマステストで陽性となる。大腿骨頸部は高齢者の転倒で骨折しやすく、内側骨折では血流が乏しいため骨頭壊死を起こしやすい。脛骨の内果と腓骨の外果は足関節の内外の壁をつくり、足関節捻挫では外果の前下方にある前距腓靱帯が最も損傷しやすい。
骨の突起と関節を4つ並べ、前後・近位遠位を入れ替える。解法は、(1) 各構造がどの骨のどこにあるかを思い出す、(2) 前面か後面か、近位か遠位かを確認、(3) 顆と果のように紛らわしい語を分けて照合する。
小転子は大腿骨頸の付け根の内側下方にあり腸腰筋が停止する。粗線は前面ではなく後面、内側顆は遠位端ではなく近位端、脛腓関節は遠位端ではなく近位端。顆(膝側)と果(足首側)を混ぜないこと。