頭蓋冠について正しいのはどれか。
正答:1
正答:1
新生児の前頭骨は左右2枚に分かれており、その間に前頭縫合が残る。正答は1。
頭蓋冠の縫合と泉門が、どの骨とどの骨の間にあるかを言えるか。
頭蓋冠の骨は膜内骨化で発生し、出生時にはまだ骨化が完了していない。前頭骨は左右2枚として発生し、その間には前頭縫合(中央縫合)が残る。これはふつう2歳前後で癒合して1枚になるが、一部の人では成人まで残る(前頭縫合遺残)。誤肢は縫合と泉門の場所の入れ替えである。泉門は骨と骨の間の膜が広く残った部分で、前頭骨と左右の頭頂骨の間にあるのが大泉門(1歳半ごろ閉鎖)、左右の頭頂骨と後頭骨の間にあるのが小泉門(生後まもなく閉鎖)。縫合は、前頭骨と頭頂骨の間が冠状縫合、左右の頭頂骨の間が矢状縫合、頭頂骨と後頭骨の間がラムダ縫合である。
縫合と泉門はどちらも骨と骨の境なので、対応表を頭の前から後ろへ一本の線で並べると混ざらない。前から順に、前頭縫合(新生児のみ)→冠状縫合と大泉門→矢状縫合→ラムダ縫合と小泉門。選択肢3と4は縫合名を互いにずらしたもので、片方が分かればもう片方も決まる。
大泉門は脱水では陥凹し、髄膜炎や水頭症など頭蓋内圧が上がる状態では膨隆するため、乳児の診察で触知が重要になる。閉鎖の遅れはくる病や先天性甲状腺機能低下症で見られる。ビタミンD欠乏によるくる病では、大泉門の閉鎖遅延に加えて頭蓋骨の軟化、肋骨念珠、ハリソン溝、O脚・X脚などの変形が現れる。
縫合名と泉門名を、隣の位置へずらして並べる。解法は、(1) 頭を前から後ろへ骨の並びで書く、(2) 境ごとに縫合と泉門の名前を当てる、(3) 選択肢を照合する。
新生児の前頭骨は左右に分かれ、間に前頭縫合が残る。前頭骨と頭頂骨の間は小泉門ではなく大泉門、左右の頭頂骨の間は冠状縫合ではなく矢状縫合、前頭骨と頭頂骨の間はラムダ縫合ではなく冠状縫合。前から後ろへ順に並べて覚える。