卵巣について正しいのはどれか。
正答:4
正答:4
卵巣は卵巣提索によって骨盤側壁に固定され、この索の中を卵巣動静脈が走る。正答は4。
卵巣を支える2本の索の役割と、卵巣動脈の起始、受精の場所を区別できるか。
卵巣は2本の索で位置を保つ。ひとつは卵巣提索で、卵巣の外側上方から骨盤側壁へ向かい、この中を卵巣動静脈が通る。もうひとつは固有卵巣索で、卵巣の内側下方と子宮の外側縁を結び、血管は通らない。したがって卵巣提索が骨盤側壁への固定に働く。誤肢は3つとも入れ替えである。受精が起こるのは卵管膨大部で、排卵された卵はここで精子と出会い、受精卵は子宮へ運ばれて着床する。卵巣動脈は腹大動脈から直接分かれる。内腸骨動脈から出るのは子宮動脈で、卵巣動脈とは別。血管が走るのは固有卵巣索ではなく卵巣提索である。
卵巣提索と固有卵巣索は名前が似ていて向きも紛らわしい。提索は「吊るす索」で外側の骨盤壁へ、血管が通る。固有卵巣索は内側の子宮へ、血管は通らない。血管が通るかどうかで2本を区別する。卵巣動脈が腹大動脈から直接出るのは、卵巣が発生の途中で腹腔の高い位置から下降してきたためで、精巣動脈が腹大動脈から出るのと同じ理由である。
卵巣には交感神経が密に分布し、卵巣動脈に沿う卵巣動脈神経と、卵巣提索を通る上卵巣神経の2つの経路で到達する。交感神経は下部胸髄と上部腰髄(主にT9・T10分節)から出る内臓神経、副交感神経は延髄から出る迷走神経である。卵管は卵巣側から漏斗(采がある)・膨大部・峡部・子宮部に分かれ、膨大部が最も長く受精の場となる。受精卵が卵管内にとどまって着床すると卵管妊娠(子宮外妊娠)になる。
支持索・血管の起始・受精の場所を1肢ずつ並べ、それぞれ隣のものへずらす。解法は、(1) 2本の索の走行と血管の有無を確認、(2) 動脈の起始を大動脈か内腸骨動脈かで決める、(3) 受精の場所を思い出す。
卵巣は卵巣提索で骨盤側壁に固定され、この索を卵巣動静脈が走る。受精は卵巣内ではなく卵管膨大部、卵巣動脈は内腸骨動脈ではなく腹大動脈から直接、血管が通るのは固有卵巣索ではなく卵巣提索。