交連線維はどれか。
正答:4
正答:4
脳梁は左右の大脳半球を結ぶ最大の交連線維。正答は4。
大脳白質の線維を、連合・交連・投射の3種類に分けられるか。
大脳の白質を走る線維は、連合線維、交連線維、投射線維に分けられる。連合線維は同じ側の大脳半球内の皮質どうしを結ぶ。交連線維は正中を越えて左右の対応する神経構造を連絡し、大脳では脳梁が左右の大脳半球を結ぶ最大の交連線維である。前交連や脳弓交連も左右を連絡し、後交連には中脳の視蓋前域から両側のEdinger-Westphal核へ向かう交叉線維などが含まれるため、交連を大脳半球間だけに限定しない。投射線維は大脳皮質と間脳、脳幹、脊髄などを結び、内包と大脳脚が通り道になる。内包前脚は尾状核頭とレンズ核の間、膝は前脚と後脚の移行部、後脚は視床とレンズ核の間にある。視交叉は中枢神経系に属する視神経の線維が部分的に交叉する場所だが、この設問で問う交連線維には当たらない。したがって記述4が正しい。
交連と投射は結ぶ場所で分ける。交連線維は正中を越えて左右の神経構造を連絡し、大脳では脳梁が左右の半球を結ぶ。投射線維は皮質と下位中枢を結ぶ。視交叉は「交」の字が入るが、視神経の線維が部分的に交叉する部位であり、この設問の交連線維とは区別する。なお、視神経は末梢神経ではなく中枢神経系の一部である。
内包は前脚、膝、後脚に分かれる。前脚は尾状核頭とレンズ核の間、膝は前脚と後脚の移行部、後脚は視床とレンズ核の間にあり、後脚を皮質脊髄路が通る。多数の投射線維が集中するため、内包の小さな病変でも対側の重い運動障害などを生じうる。脳梁は左右の大脳半球を結ぶ最大の交連線維で、切断されると離断症候群が現れる。交連は大脳半球間だけを指す語ではなく、後交連には視蓋前域から両側のEdinger-Westphal核へ向かう交叉線維なども含まれる。
線維の分類を問い、別系統の交叉部位を混ぜる。解法は、(1) 連合・交連・投射の定義を確認、(2) 各選択肢が結ぶ2点を書き出す、(3) 分類の枠外のものを除く。
脳梁は左右の大脳半球を結ぶ最大の交連線維。内包と大脳脚は投射線維の通り道、視交叉は視神経の交叉部位で分類の枠外。連合(同側)・交連(左右)・投射(上下)の3分類で整理する。