交感神経について正しいのはどれか。
正答:2
正答:2
交感神経の節前線維は脊髄前根を出たあと白交通枝を通って交感神経幹に入る。正答は2。
交感神経の節前ニューロンの位置、交通枝の区別、節後線維の伝達物質、支配する瞳孔の筋を言えるか。
交感神経の節前ニューロンの細胞体は、脊髄の側角(中間外側核)にあり、主に第1胸髄から第2腰髄の範囲に分布する。節前線維は前根から脊髄神経へ入り、有髄の白交通枝を通って交感神経幹へ向かう。節後線維は無髄で、灰白交通枝を通って脊髄神経へ戻る。瞳孔括約筋は副交感神経が支配し、交感神経が支配するのは瞳孔散大筋である。交感神経節後線維の伝達物質は原則としてノルアドレナリンだが、汗腺へ分布する節後線維はアセチルコリン作動性である。副腎髄質は交感神経節前線維の直接支配を受け、主にアドレナリンを血中へ分泌する。したがって、節前線維が白交通枝を通る記述2が正しい。節前ニューロンの細胞体は前角ではなく側角にある。
白交通枝と灰白交通枝は、髄鞘の有無と方向で分ける。白は節前・有髄で脊髄神経から交感神経幹へ、灰白は節後・無髄で交感神経幹から脊髄神経へ向かう。伝達物質は、交感神経節後線維の原則がノルアドレナリン、汗腺への節後線維がアセチルコリンという例外を区別する。副腎髄質は神経終末ではなく、主にアドレナリンを血中へ分泌する。
白交通枝は節前線維がある高さにしか存在しないため、第1胸髄から第2腰髄の範囲にしかない。一方、灰白交通枝は全ての脊髄神経にある。これは、交感神経幹が頸部から仙骨部まで伸びていて、節前線維が幹の中を上下してから乗り換えるためである。頸部の交感神経幹が傷むとホルネル症候群(縮瞳・眼瞼下垂・眼球陥凹・発汗低下)が同側に現れる。白交通枝と灰白交通枝の区別は1846年にベックによってなされた。
自律神経の4つの論点を1肢ずつ並べ、交感と副交感、前角と側角、ノルアドレナリンとアドレナリンを入れ替える。解法は、(1) 節前ニューロンの位置を確認、(2) 交通枝を色と方向で確認、(3) 伝達物質を出どころで確認、(4) 支配する筋を交感・副交感で分ける。
交感神経の節前線維は白交通枝を通って交感神経幹に入る。瞳孔括約筋は副交感神経が支配し、節前ニューロンの細胞体は前角ではなく側角にある。交感神経節後線維の伝達物質は原則としてノルアドレナリンだが、汗腺へ向かう節後線維はアセチルコリン作動性である。