アキレス腱反射の反射弓について正しいのはどれか。
正答:2
正答:2
腱を叩いて筋が伸び、その伸びを伝えるのが最も太い求心線維。正答は2。
腱反射の受容器・求心路・遠心路・効果器を順に言えるか。
アキレス腱を叩くと、つながっているふくらはぎの筋が一瞬引き伸ばされる。この伸びを感じ取るのは筋の中にある紡錘形の受容器で、そこから出る求心線維は体の中で最も太いⅠa群と呼ばれる種類である。太いほど信号が速く伝わるので、反射も速い。この線維は脊髄で運動を担う細胞と直接つながり、その細胞から出る遠心線維が筋を縮ませる。つまり遠心線維は筋全体を縮ませる太い運動ニューロンで、効果器は筋そのもの、正確には力を出す筋線維である。したがって記述2が正しい。誤肢は3つとも取り違えである。腱にある受容器は張力を感じ取るもので、伸びを感じ取るのは筋の中の受容器。遠心線維は太い運動ニューロンで、細いほうの運動ニューロンは受容器の中の細い筋の張り具合を調節する役目をもつ。効果器も、受容器の中にある細い筋ではなく、力を出す筋線維である。
筋の中の受容器には、その中にも細い筋が入っていて、細いほうの運動ニューロンがその張り具合を調節している。この二重構造が「効果器は錘内筋」という誤肢を作る。力を出すのは受容器の外側にある筋線維、受容器の中の筋は感度の調節のためのもの、と役割で分ける。
腱反射は脊髄の高さごとに決まっているので、どの反射が落ちているかで障害の高さが分かる。アキレス腱反射は仙骨の一番上の高さが担当し、膝蓋腱反射はその2つ上の高さが担当する。細いほうの運動ニューロンが受容器の感度を上げておくことで、筋が縮んでいる最中でも伸びを感じ取り続けられる。脳から下りてくる抑えが外れると、この感度が上がって反射が亢進する。
反射弓の4つの要素を1つずつ並べ、受容器の内外を入れ替える。解法は、(1) 受容器が筋の中か腱かを決める、(2) 求心線維の太さを確認、(3) 遠心線維と効果器を、力を出す側か感度を調節する側かで分ける。
アキレス腱反射の求心性線維はⅠa群線維。受容器は腱器官ではなく筋の中の紡錘形の受容器、遠心性線維は細いほうではなく太い運動ニューロン、効果器は錘内筋ではなく力を出す筋線維。