問42
脈拍について正しいのはどれか。
この問題の分類段階2 理解正答の理由や選択肢の違いを整理する問題
正答:2
正答:2
頭蓋の中の圧が上がると脈は遅くなる。正答は2。
脈が速くなる状態と遅くなる状態を分けられるか。
成人では1分間に65〜85回が正常で、100回以上を速い、60回以下を遅いと呼ぶ。頭蓋の中の圧が高まると脈は遅くなり、甲状腺の働きが落ちた状態でも遅くなる。したがって記述2が正しい。誤肢は3つとも向きが逆である。貧血では酸素を届けるために脈が速くなり、甲状腺の働きが高まった状態でも速くなる。パーキンソン病は脈拍の速さを規定する疾患として挙げられるものではない。
甲状腺の機能は、高まれば速く、落ちれば遅くなる。この向きを取り違えると2肢がまとめて誤る。体温が1度上がるごとに脈が8〜10回ほど増えるという目安も、発熱時の判断に使える。腸チフスでは熱の割に脈が増えず、相対的に遅くなる点も知られている。
極端に脈が遅いと、脳へ届く血液が減って一時的に意識を失ったり痙攣を起こしたりすることがある。1分間に40回を下回る強い徐脈は、心臓の中の伝導が途切れることによることが多い。脈の診察では、速さだけでなく、リズム、大きさ、遅さと速さ、緊張、血管の壁の性状も観察する。よく鍛えられた運動選手では50回を下回ることもある。
疾患と脈の向きを4つ並べ、逆にした肢を混ぜる。解法は、(1) 正常範囲と定義を確認、(2) 各疾患で速いか遅いかを判定、(3) 合うものを選ぶ。
正しいのは「脳圧亢進では徐脈になる」。貧血と甲状腺機能亢進症は頻脈、甲状腺機能低下症は徐脈。甲状腺の機能の向きを取り違えない。