問46
声音振盪が増強するのはどれか。
この問題の分類段階2 理解正答の理由や選択肢の違いを整理する問題
正答:2
正答:2
肺が空気を失って固まると、声の振動がよく伝わる。正答は2。
声の振動の伝わり方を、肺の中身から判断できるか。
背中に手を当てて低い声を出させると、声に伴う振動が手に伝わる。これが声音振盪である。振動は、空気より詰まった組織のほうがよく伝わるので、肺胞が炎症の滲出物で満たされると振動が強く伝わる。したがって記述2が正しい。誤肢は3つとも伝わりが妨げられる側である。胸腔に空気がたまる状態、水がたまる状態、肺胞が壊れて空気が増える状態では、いずれも振動が弱くなる。
減弱する条件は教科書に明記されているので、そちらを覚えて、当てはまらないものを増強と判断するのが確実である。減弱するのは、気胸、胸水の貯留、胸膜が線維で厚くなった状態、肺気腫である。空気が増えたり、間に液体や空気の層ができたりすると伝わりにくい。
打診では、空気を含む量が減った部位で濁った音になる。肺炎、肺の化膿、腫瘍、無気肺では空気の量が減るので濁音になる。胸水がたまったり胸膜が厚くなったりした場合も濁音を呈する。逆に肺気腫では、清音より長く低く大きい音になり、これを過共鳴音という。気胸でも罹患側で過共鳴音になる。
疾患を4つ並べ、減弱する条件を3つ置く。解法は、(1) 減弱の条件を書き出す、(2) 当てはまらないものを探す、(3) それを選ぶ。
声音振盪が増強するのは肺炎。肺胞が滲出物で満たされ振動がよく伝わるため。気胸・肺気腫・胸水貯留はいずれも減弱する。