食中毒の原因となる細菌と食品の組合せで正しいのはどれか。
正答:3
正答:3
カンピロバクターは鶏肉に多く、加熱不十分な鶏肉が原因になる。正答は3。
細菌性食中毒の原因菌と、その菌が潜んでいる食品の対応を覚えているか。
細菌性食中毒は原因菌ごとに関わる食品が決まっている。カンピロバクターは鶏の腸管に常在し、食鳥処理の過程で肉を汚染するため、加熱不十分な鶏肉や鶏レバーが原因になる。日本では細菌性食中毒の事件数で最も多く、発症後にギラン・バレー症候群を起こすことがある点でも重要。誤肢は3つとも食品が入れ替えられている。サルモネラ属は鶏卵と食肉(とくに鶏肉)が主で、魚介類ではない。腸炎ビブリオは海水中にいる好塩菌で、生鮮魚介類が原因になる。レバーではない。腸管出血性大腸菌(O157など)は牛の腸管にいるので、加熱不十分な牛肉や牛レバーが原因で、鶏卵ではない。
「どの動物の腸にいるか」を軸にすると混ざらない。鶏=カンピロバクターとサルモネラ、牛=腸管出血性大腸菌、海=腸炎ビブリオ。ヒトの手指の傷から入るのが黄色ブドウ球菌で、原因食品はにぎりめしなど。土壌にいて缶詰や真空パックで増えるのがボツリヌス菌。
細菌性食中毒は、菌が腸で増えて起こる感染型(サルモネラ、腸炎ビブリオ、カンピロバクター)と、食品中で作られた毒素による毒素型(黄色ブドウ球菌、ボツリヌス菌)に分かれる。毒素型は潜伏期が短く、黄色ブドウ球菌の毒素は加熱しても壊れない。腸管出血性大腸菌はベロ毒素を出し、溶血性尿毒症症候群を起こしうる。予防の3原則は、つけない(手洗い・器具の使い分け)、増やさない(低温保存)、やっつける(中心部まで加熱)。
菌と食品の組合せを4つ並べ、食品だけを入れ替える。解法は、(1) 各菌がどこにいるか(動物の腸か海水かヒトの皮膚か)を思い出す、(2) その由来から食品を導く、(3) 組合せを照合する。
カンピロバクターは鶏肉。サルモネラ属は魚介類ではなく鶏卵と食肉、腸炎ビブリオはレバーではなく生鮮魚介類、腸管出血性大腸菌は鶏卵ではなく牛肉。菌がどこにいるかから食品を導く。