緑内障について正しいのはどれか。
正答:4
正答:4
緑内障は日本の中高年の失明原因として最も多い。正答は4。
緑内障で障害される組織と視野の欠け方、失明原因としての位置づけを言えるか。
緑内障は視神経が徐々に傷んで視野が欠けていく疾患である。房水の循環障害による眼圧の上昇や、眼圧が正常範囲でも視神経が弱い場合に起こる。障害の場は視神経(および網膜神経節細胞)で、初期の変化はここに生じる。視野は周辺から欠けるため、中心は最後まで残り自覚が遅れる。片眼が欠けても他眼が補うのでさらに気づきにくい。いったん失われた視野は戻らないため、日本では中高年の失明原因の第1位を占める。したがって記述4が正しい。誤肢は3つとも障害部位と視野の向きの誤り。初期の変化は硝子体ではなく視神経に起こり、視野は中心ではなく周辺から欠け、視神経は障害されないどころか、まさにそこが病変の場である。
選択肢3は「視神経は障害されない」という、疾患の定義そのものを否定する記述。こういう肢は疾患の中心を思い出せば即座に消せる。視野の欠け方も、緑内障は周辺から、加齢黄斑変性症は中心からで正反対。硝子体は目の中を満たすゼリーで、ここが原因になるのは飛蚊症や硝子体出血。
緑内障は隅角の広さで開放隅角緑内障と閉塞隅角緑内障に分かれる。日本では眼圧が正常範囲でも起こる正常眼圧緑内障が多い。閉塞隅角では急性緑内障発作として激しい眼痛・頭痛・悪心・充血・視力低下が起こり、緊急の処置を要する。治療の目的は眼圧を下げて進行を遅らせることで、点眼薬が中心。40歳を過ぎたら定期的な眼底検査が早期発見に有効とされる。
1疾患について、初期変化の場・視野の向き・障害の有無・疫学を1肢ずつ並べる。解法は、(1) 障害される組織を先に確定、(2) 疾患の定義を否定する肢を消す、(3) 視野の欠け方の向きを確認する。
緑内障は中高年の失明原因として最も多い。初期変化は硝子体ではなく視神経、視野は中心ではなく周辺から欠け、視神経は障害されないどころか病変の場そのもの。