COPDについて最も適切なのはどれか。
正答:2
正答:2
COPDは喫煙が最大の原因であり、同じ危険因子をもつ肺癌の合併に注意する。正答は2。
COPDの危険因子・症状の出方・禁煙の効果を正しく言えるか。
COPDは長期の喫煙により末梢気道の炎症と肺胞の破壊が進み、気流制限が不可逆的に生じる疾患である。喫煙という共通の危険因子をもつ肺癌の合併率が高く、COPDの患者では肺癌の発生に注意して経過をみる必要がある。したがって記述2が正しい。誤肢は3つとも誤り。受動喫煙もCOPDの危険因子として関与する。呼吸困難は労作時に現れるのが特徴で、階段や坂道で息切れするところから始まる。安静時にも呼吸困難が出るのは進行した段階。禁煙は最も重要な治療で、以後の呼吸機能の低下速度を緩やかにするが、すでに壊れた肺胞は戻らないので失われた呼吸機能そのものは改善しない。
禁煙の効果を「改善する」と書くか「低下を緩やかにする」と書くかで正誤が変わる。COPDの気流制限は不可逆なので、戻すのではなく進行を遅らせるのが目的。この考え方は気管支拡張症の不可逆な管腔拡大とも共通する。労作時か安静時かも、病期を示す重要な区別になる。
肺癌の原因の70%は喫煙で、喫煙指数であるブリンクマン指数(1日の喫煙本数×喫煙年数)が400以上で肺癌の発生が高率になる。COPDでは樽状胸郭、呼気の延長、肺野の透過性亢進、1秒率の低下がみられる。治療は禁煙、気管支拡張薬(長時間作用性の抗コリン薬・β2刺激薬)の吸入、呼吸リハビリテーション、インフルエンザと肺炎球菌のワクチン、進行例では在宅酸素療法。
1疾患について、危険因子・合併症・症状・治療効果を1肢ずつ並べ、3つを言い過ぎ・言い足りない形にする。解法は、(1) 危険因子の範囲を確認、(2) 共通の危険因子をもつ疾患を合併症として考える、(3) 症状が労作時か安静時かを確認、(4) 可逆か不可逆かで治療効果を判断する。
COPDでは肺癌の合併に注意する。受動喫煙も関与し、呼吸困難は安静時ではなく労作時が特徴、禁煙で呼吸機能そのものは改善しない。不可逆な疾患であることが判断の軸。