気管支喘息について正しいのはどれか。
正答:3
正答:3
気管支喘息の発作は夜間から明け方に起こりやすい。正答は3。
喘息のアレルギーの型・換気障害の型・発作の時間帯・治療の中心を言えるか。
気管支喘息は、気道の慢性炎症を基礎として気道が過敏になり、発作的に狭窄する疾患である。発作が夜間から明け方に起こりやすいのは、この時間帯に副交感神経が優位になって気管支が収縮し、副腎皮質ホルモンの分泌が低下し、気道の炎症が強まりやすいためである。したがって記述3が正しい。誤肢は3つとも型と中心の誤り。関与するのはⅠ型(即時型、IgEを介する)アレルギーで、Ⅱ型(細胞傷害型)ではない。換気障害は気道が狭くなる閉塞性で、拘束性ではない。治療の中心は、発作を止める気管支拡張薬ではなく、炎症そのものを抑える吸入ステロイド薬による長期管理である。気管支拡張薬は発作時と、長期管理では吸入ステロイドとの併用に位置づけられる。
「喘息=気管支拡張薬」という古い理解が選択肢4の罠。喘息の本体は気道の慢性炎症なので、炎症を抑える吸入ステロイドが長期管理の中心になる。気管支拡張薬だけに頼ると炎症が残り、発作を繰り返す。換気障害の型も、息を吐きにくい閉塞性(喘息・COPD)と、息を吸いにくい拘束性(間質性肺炎)で分ける。
発作時には呼気の延長と笛のような呼吸音(喘鳴、笛声音)が聞かれる。重症では会話ができない、起坐呼吸、チアノーゼが現れ、呼吸音が聞こえなくなれば極めて危険な状態を示す。小児喘息はアトピー素因と関係が深く、アレルギーマーチの一段階として現れる。鍼灸では発作間欠期に、背部の膀胱経や定喘・肺兪・膻中・中府などを用い、発作時の強い刺激は避けて医療機関の治療を優先する。
1疾患について、アレルギー型・換気障害の型・発作の時間帯・治療を1肢ずつ並べる。解法は、(1) アレルギーの型を代表例から決める、(2) 息を吐きにくいか吸いにくいかで換気障害の型を決める、(3) 治療の中心が炎症を抑えるものか症状を止めるものかを確認する。
気管支喘息の発作は夜間や明け方に多い。Ⅱ型ではなくⅠ型アレルギー、拘束性ではなく閉塞性換気障害、治療の中心は気管支拡張薬ではなく吸入ステロイド。気道の慢性炎症が本体。