アナフィラキシーを最も起こしやすい疾患はどれか。
正答:2
正答:2
食物アレルギーは、全身に急速な反応が及ぶアナフィラキシーを最も起こしやすい。正答は2。
アレルギーの型と、反応が全身に及ぶかどうかを結びつけられるか。
アナフィラキシーは、アレルゲンが体内に入って全身の肥満細胞から一気にヒスタミンなどが放出され、複数の臓器に急速に症状が出る反応である。皮膚(蕁麻疹、紅潮)、呼吸器(喉頭浮腫、喘鳴)、消化器(腹痛、嘔吐)、循環器(血圧低下、意識障害=アナフィラキシーショック)に及ぶ。原因として最も多いのは食物で、次いで薬剤、蜂毒。食物アレルギーはⅠ型アレルギーで、アレルゲンが消化管から吸収されて全身へ回るため、局所にとどまらず全身反応を起こしやすい。誤肢は反応の型か広がり方が違う。血清病はⅢ型(免疫複合体型)で、発症までに1〜2週間かかる遅い反応。アレルギー性鼻炎はⅠ型だが反応は鼻粘膜という局所にとどまる。アレルギー性接触皮膚炎はⅣ型(遅延型、T細胞による)で、接触部位に半日から2日かけて出る局所反応。
Ⅰ型のなかでも、局所にとどまるもの(鼻炎、結膜炎)と全身に及ぶもの(食物、薬剤、蜂毒)がある。分かれ目はアレルゲンが血中に回るかどうか。吸い込んだ花粉は鼻粘膜で反応が終わるが、食べたものは吸収されて全身を回る。型だけでなく「どこまで届くか」を考える。
アナフィラキシーへの第一選択はアドレナリンの筋肉内注射で、既往のある人はアドレナリン自己注射薬を携帯している。施術所で蕁麻疹に加えて喘鳴、血圧低下、意識の変化が現れたら、直ちに救急要請し、仰臥位で下肢を挙上する(起坐呼吸を訴える場合は無理に寝かせない)。食物依存性運動誘発アナフィラキシーは、特定の食物を摂ったあとに運動することで誘発される型で、施術後の運動指導でも留意する。
アレルギー疾患を4つ並べ、型と広がり方を混ぜる。解法は、(1) 各疾患のアレルギー型を決める、(2) 反応が局所か全身かを決める、(3) 速い反応か遅い反応かを確認する。
アナフィラキシーを最も起こしやすいのは食物アレルギー。アレルゲンが吸収されて全身に回るため。血清病はⅢ型で遅い反応、アレルギー性鼻炎はⅠ型だが局所、接触皮膚炎はⅣ型で局所。