膵癌について正しいのはどれか。
正答:1
正答:1
CA19-9は膵癌で高率に上昇し、腫瘍マーカーとしての特異度が比較的高い。正答は1。
膵癌の腫瘍マーカー・酵素・確定診断の方法・発見の早さを言えるか。
膵癌の腫瘍マーカーとして最もよく用いられるのがCA19-9で、膵癌で高率に上昇し、他の腫瘍マーカーに比べて特異度が高いとされる。治療効果の判定や再発の監視にも使われる。したがって記述1が正しい。誤肢は3つとも誤り。アミラーゼは膵臓が作る消化酵素で、急性膵炎など膵の炎症で上昇するが、膵癌では上がらないことが多く病態を反映しない。確定診断は画像だけでは付かず、超音波内視鏡下の穿刺吸引や内視鏡的逆行性胆管膵管造影による細胞診・組織診など、病理学的な検索が必要である。膵臓は後腹膜にあり症状が出にくいため、早期の発見はきわめて難しく、これが予後の悪さの主因になっている。
「確定診断」という言葉は、悪性腫瘍では原則として病理学的な裏づけを指す。画像は疑いを強めるだけで確定ではない。この原則はどの癌にも当てはまるので、確定診断を問う設問では画像を選ばないと決めておける。腫瘍マーカーも診断そのものではなく補助であり、治療効果の判定と再発の監視に重みがある。
膵癌の危険因子は喫煙、慢性膵炎、糖尿病、肥満、家族歴、大量飲酒。症状は腹痛、背部痛、体重減少、黄疸(膵頭部癌)で、いずれも出るころには進行していることが多い。糖尿病が急に悪化した中高年では膵癌を疑う。鍼灸院では、原因のはっきりしない体重減少や無痛性の黄疸を伴う背部痛を、運動器の痛みとして扱わない。
1疾患について、腫瘍マーカー・酵素・確定診断・発見の早さを1肢ずつ並べる。解法は、(1) その臓器の腫瘍マーカーを思い出す、(2) 酵素が炎症のものか腫瘍のものかを区別、(3) 確定診断は病理と決めておく、(4) 臓器の位置から発見の難しさを判断する。
膵癌ではCA19-9の特異度が高い。アミラーゼは病態を反映せず、確定診断は放射線検査ではなく病理、早期発見はされにくい。確定診断は病理という原則を持っておく。