発育性股関節形成不全について誤っているのはどれか。
正答:1
正答:1
発育性股関節形成不全は女児に多い。誤りを選ぶ設問なので正答は1。
発育性股関節形成不全の性差・危険因子・家族性・治療を言えるか。
発育性股関節形成不全(かつての先天性股関節脱臼)は、股関節の臼蓋が浅く、大腿骨頭が外れやすい状態で、女児に多い。骨盤の形の性差や、母体のホルモンによる関節弛緩の影響が背景として挙げられる。したがって「男児に多い」が誤り。他の3つは正しい記述である。骨盤位(逆子)などの胎位異常は発生率を高める危険因子で、そのほか第1子、冬生まれ、下肢を伸ばして巻く育児習慣も挙げられる。家族内発生がみられ、遺伝的な素因が関与する。治療は、乳児期であればリーメンビューゲルなどの装具療法が主体で、これで整復されない場合に牽引や観血的整復が検討される。
誤りを選ぶ設問なので、正しい記述を3つ確定させて残りを選ぶ。性差は、股関節の形成不全が女児、肘内障が幼児(性差は目立たない)、ペルテス病が男児と、疾患ごとに違うので個別に覚える。早期発見のために、開排制限、大腿皮膚溝の左右差、脚長差といった所見を乳児健診で確認する。
発育性股関節形成不全は先天性股関節脱臼非観血的整復術の対象として公的に規定されており、リーメンビューゲル法とその他の方法に分けて扱われる。発見が遅れると跛行や下肢長差を残し、成人期の変形性股関節症につながる。予防として、下肢を伸ばして固定しない育児(自然な開排位を保つ)が推奨されている。鍼灸院で乳児の下肢の動きの左右差に気づいた場合は、整形外科への受診をすすめる。
1疾患について正しい記述を3つ並べ、性差だけを逆にする。解法は、(1) 誤りを選ぶ設問だと確認、(2) 危険因子・家族性・治療を確認して正しいものを消す、(3) 残った性差の記述を判断する。
発育性股関節形成不全は男児ではなく女児に多い。胎位異常が危険因子、家族内発生あり、装具療法が主体という3つは正しい。誤りを選ぶ設問では正しいものを先に消す。