変形性関節症の単純エックス線所見で誤っているのはどれか。
正答:2
正答:2
変形性関節症では軟骨がすり減るため関節裂隙は狭くなる。誤りを選ぶ設問なので正答は2。
変形性関節症の4つのエックス線所見を、機序とともに言えるか。
変形性関節症では関節軟骨が変性してすり減る。エックス線では軟骨そのものは写らないが、軟骨があるべき隙間が狭くなることで軟骨の減少が分かる。これが関節裂隙の狭小化で、拡大ではない。したがって記述2が誤り。他の3つは正しい所見である。軟骨が減ると荷重が直接骨に伝わるため、荷重部の軟骨下骨が硬く白く写る(軟骨下骨の硬化)。関節の縁では骨が余分に増殖して突起をつくる(骨棘形成)。関節液が骨の中へ入り込むなどして骨内に空洞ができる(骨嚢胞形成)。この4つが変形性関節症の代表的な所見で、関節裂隙狭小化・軟骨下骨硬化・骨棘形成・骨嚢胞形成としてまとめられる。
エックス線では軟骨が写らないので、「軟骨が減った」ことは隙間の狭さで判断する。この一点を押さえれば、拡大が誤りだと即座に分かる。関節リウマチとの違いも押さえる。リウマチでは骨びらんと骨萎縮が目立ち、罹患関節は手指の近位指節間関節・中手指節関節で左右対称、朝のこわばりが長い。変形性関節症は荷重関節(膝・股)と遠位指節間関節に多く、動かし始めに痛む。
膝の変形性関節症では、内側の関節裂隙が狭くなって内反(O脚)変形が進むことが多い。国際的な膝関節症の尺度としてWOMACがあり、日本人の生活様式に合わせた尺度も作られている。診察では内側関節裂隙の圧痛、膝関節可動域、大腿四頭筋・ハムストリングの筋力を確認する。鍼灸は疼痛の軽減と大腿四頭筋の機能維持を目的に用いられ、運動療法と組み合わせる。
1疾患のエックス線所見を4つ並べ、1つだけ向きを逆にする。解法は、(1) 誤りを選ぶ設問だと確認、(2) 病態(軟骨がすり減る)から所見を導く、(3) 導いた向きと反対の記述を選ぶ。
変形性関節症では関節裂隙は拡大ではなく狭小化する。軟骨下骨の硬化・骨棘形成・骨嚢胞形成は正しい所見。軟骨は写らないので隙間の狭さで軟骨の減少を判断する。