前立腺肥大症の初期症状はどれか。
正答:3
正答:3
前立腺肥大症では、膀胱が刺激されて夜間に何度も目が覚める夜間頻尿が初期から現れる。正答は3。
前立腺肥大症の症状を、蓄尿症状・排尿症状・排尿後症状の順に理解しているか。
前立腺は膀胱の直下で尿道の起始部を取り囲む。加齢とともに内腺(移行領域)が肥大すると尿道が圧迫され、膀胱は尿を押し出すために強く収縮するようになる。この段階では膀胱が過敏になり、少量でも尿意を感じる蓄尿症状が先に現れる。夜間頻尿、昼間頻尿、尿意切迫感がこれにあたり、なかでも夜間頻尿は初期から自覚されやすい。病期が進むと尿線が細くなる、出るまで時間がかかるといった排尿症状、さらに残尿感や排尿後の滴下が加わり、最終的には尿閉に至る。誤肢はいずれも初期症状ではないか別疾患を示す。血尿は前立腺肥大症でも起こりうるが初期の主症状ではなく、膀胱癌や尿路結石を先に考える。尿失禁は溢流性尿失禁として進行期に現れる。排尿時痛は膀胱炎や尿道炎など感染を示す症状である。
下部尿路症状は3つに分けて考える。蓄尿症状(頻尿、夜間頻尿、尿意切迫感、切迫性尿失禁)、排尿症状(尿線が細い、出るまで時間がかかる、腹圧をかける)、排尿後症状(残尿感、排尿後の滴下)。前立腺肥大症では蓄尿症状が先に出て、進むにつれて排尿症状・排尿後症状が加わる。「肥大=出にくい」とだけ覚えていると、初期症状を問われて外す。
前立腺肥大症は内腺(移行領域)から起こるため尿道を直接圧迫し排尿障害をきたす。一方、前立腺癌は外腺(辺縁領域)から起こるので早期には症状が出にくく、直腸診で硬結として触れる。前立腺特異抗原(PSA)は前立腺癌の腫瘍マーカーだが、前立腺肥大症や前立腺炎でも上昇する。夜間頻尿は高齢者の転倒の原因にもなるため、生活の質と安全の両面で重要。鍼灸では中極・関元・次髎・三陰交などを用い、排尿の記録をつけてもらって経過を追う。
1疾患の初期症状を問い、進行期の症状と別疾患の症状を混ぜる。解法は、(1) 下部尿路症状を蓄尿・排尿・排尿後に分ける、(2) 病期の早い順に並べる、(3) 感染や腫瘍を示す症状を除く。
前立腺肥大症の初期症状は夜間頻尿。血尿は初期の主症状ではなく、尿失禁は進行期、排尿時痛は感染の症状。下部尿路症状を蓄尿・排尿・排尿後に分けて病期順に並べる。