特発性血小板減少性紫斑病について最も適切なのはどれか。
正答:4
正答:4
特発性血小板減少性紫斑病では、ヘリコバクター・ピロリの除菌で血小板が増えることがあり、治療の選択肢になっている。正答は4。
出血の型・自己抗体の標的・性差・治療を言えるか。
特発性血小板減少性紫斑病(免疫性血小板減少性紫斑病)は、血小板の膜蛋白に対する自己抗体ができ、抗体の付いた血小板が主に脾臓で壊される疾患である。血小板が減ると一次止血が働かず、皮膚の点状出血や紫斑、鼻出血、歯肉出血、月経過多といった浅い部位の出血が起こる。日本ではヘリコバクター・ピロリの感染と関連する例があり、除菌によって血小板数が増えることが知られている。このため除菌療法が治療の選択肢として位置づけられている。したがって記述4が正しい。誤肢は3つとも誤り。筋肉内血腫や関節内出血のような深い部位の出血が特徴的なのは、凝固因子が欠乏する血友病である。自己抗体の標的は血管ではなく血小板。慢性型は成人女性に多く、男性に多いわけではない。
出血の深さで一次止血と二次止血の障害を分けるのが基本。皮膚の点状出血・紫斑・粘膜出血は血小板の異常(一次止血)、関節内・筋肉内の血腫は凝固因子の異常(二次止血)。この一点で選択肢1が消える。自己抗体の標的も、疾患名の「血小板減少性」がそのまま答えになっている。
特発性血小板減少性紫斑病は急性型と慢性型に分かれ、急性型は小児にウイルス感染後に起こって自然に治ることが多く、慢性型は成人女性に多い。治療は、ヘリコバクター・ピロリ陽性なら除菌、無効なら副腎皮質ステロイド、さらにトロンボポエチン受容体作動薬や脾摘が検討される。鍼灸では血小板数が低い時期の刺鍼は出血のリスクがあるため、抜針後の圧迫を十分に行い、深部への刺鍼を避け、主治医と連携する。
1疾患について、出血の型・自己抗体の標的・性差・治療を1肢ずつ並べる。解法は、(1) 出血が浅いか深いかで一次・二次を分ける、(2) 疾患名から自己抗体の標的を導く、(3) 好発の性差を確認、(4) 治療の選択肢を思い出す。
特発性血小板減少性紫斑病ではヘリコバクター・ピロリ除菌療法が有効なことがある。筋肉内血腫は血友病、自己抗体の標的は血管ではなく血小板、慢性型は男性より女性に多い。出血の深さで一次と二次を分ける。