ICFの「活動」に該当するのはどれか。
正答:2
正答:2
利き手を替えて字を書けるようになるのは、その人自身が行う「活動」。正答は2。
生活機能の分類で、心身機能・活動・参加・環境因子を言い分けられるか。
国際生活機能分類は、心身機能と身体構造、活動、参加、環境因子、個人因子という要素からなり、それぞれが一方向の因果ではなく互いに影響し合うとされる。心身機能と身体構造は体の働きや形、活動はその人が行う課題や行為、参加は生活の場面へ関わること、環境因子は周りの物や制度や人の態度を指す。利き手を替えて書字や食事ができるようになることは、その人自身が行う行為なので活動にあたる。したがって記述2が正しい。誤肢は水準が違う。呼吸の働きは心身機能、仕事へ戻ることは参加、住まいを直すことは環境因子である。
活動と参加の境目が最も紛らわしい。判断の手がかりは、その人が一人で行う行為かどうかである。歩く、着替える、字を書くは活動、働く、地域の行事に出る、家庭で役割を果たすは参加になる。住まいを直すことは、本人ではなく周りを変えるものなので環境因子にあたる。なお講義では、杖・装具・車椅子の処方は活動のレベルへの働きかけ、家屋の改修は参加のレベルの課題として整理する見方も示される。福祉用具というつながりで家屋改修まで活動に入れてしまうのが間違いやすい点だとされる。いずれの整理でも、利き手交換が活動にあたる点は変わらない。
講義では、生活機能という語は単なる日常生活のことではなく、身体のレベル、個人のレベル、社会のレベルの全体をまとめて捉えた包括的な用語だと説明される。そのうち活動のレベルに含まれるものの一つが日常生活活動で、食事・更衣・移動・入浴といった身の回りの動作を指す。これより広く、家事、育児、買い物、電話の使用、服薬の管理、家計の管理などを含めた概念は手段的な日常生活活動と呼ばれ、区別される。評価の考え方も変わってきており、検査してやってみればできるかどうか(できる活動)ではなく、実際に生活の中で行っているかどうか(している活動)を見るようになった。「できる」と「している」の差が大きいときは、環境や介助のあり方に手がかりがある。
4つの水準から1つずつ例を出して並べる。解法は、(1) 4つの水準の定義を書き出す、(2) 各肢がどれに当たるかを割り振る、(3) 設問が指す水準のものを選ぶ。
「活動」に該当するのは利き手交換。呼吸機能は心身機能、復職は参加、家屋改修は環境因子。分ける手がかりはその人自身が行う行為かどうか。