問80
成人の正常立位姿勢での重心は、重心線上の下から何%の位置にあるか。
この問題の分類段階1 暗記用語・数値・定義を確認する問題
正答:3
正答:3
足の裏から数えて身長の約55%の高さ。正答は3。
重心の高さを数値で覚えているか。
立っているときの体全体の重心は、骨盤の後ろにある仙骨の上のほうの高さ、足の裏から測って身長の約55%の位置にある。ここから下ろした線は、股関節の後ろを約1.8cm通り、膝関節の前を通って足へ向かう。重心が膝の前を通ることで、膝は伸びた位置で安定して保たれる。したがって記述3が正しい。誤肢は3つとも数値が違い、35%や45%では低すぎ、65%では高すぎる。
へその高さや骨盤の高さという覚え方をすると数値がぶれる。身長の半分より少し上、と押さえたうえで55%という数値を当てると安定する。重心の高さは年齢で変わり、頭が大きい小児では相対的に高くなる。
重心から下ろした線がどこを通るかは、立っている姿勢を保つ仕組みと直結する。膝の前を通るので膝は伸びた位置で安定し、股関節の後ろを通るので股関節も伸びた位置で保たれる。歩くときは重心が上下と左右に移動し、その振れを小さくするために骨盤が回ったり傾いたりする。ふらつきが強い人では足の間隔が広くなり、支える面を広げて安定を得ようとする。
数値を4つ並べ、10%刻みで散らす。解法は、(1) 身長の半分より少し上と当たりを付ける、(2) 55%を当てる、(3) 重心線が膝の前・股関節の後ろを通ることで確認する。
立位の重心は足底から約55%の高さ。仙骨上部の前方にあり、重心線は股関節の後ろ約1.8cmと膝関節の前を通る。だから膝は伸展位で安定する。