水穀を水穀の精微と糟粕に変化させる作用はどれか。
正答:2
正答:2
胃から受けた水穀を受け入れ(受盛)、水穀の精微と糟粕に分ける(化物)のは小腸の働き。正答は「化物」。
六腑の生理作用(胃:受納・腐熟・降濁、小腸:受盛・化物・清濁の泌別、大腸:伝化、胆:胆汁の貯蔵排泄・決断、膀胱:貯尿・排尿、三焦:気と水の通路)の用語を区別できるか。
飲食物(水穀)は胃で受納・腐熟され、胃の降濁で小腸へ下ろされる。小腸はこれを受け入れ(受盛)、さらに変化させて(化物)、栄養となる水穀の精微と不要な糟粕に分ける(清濁の泌別)。精微は脾の運化で全身へ、糟粕は大腸へ送られ、大腸の伝化で水分を吸収して大便にする。したがって「水穀を精微と糟粕に変化させる」のは小腸の化物。和降(胃気の下降・降濁)は胃、伝化は大腸の作用。「流通」は六腑の生理作用の用語ではない。
化物(小腸)と伝化(大腸)の字面の近さ。小腸は「分ける」、大腸は「送り出す」。胃の降濁(和降)は小腸・大腸の働きを補助する。六腑はどれも「通じることをもって用となす」ので、流通という言葉に引かれやすいが、それは作用名ではない。
六腑の生理作用:胃は受納・腐熟・降濁(水穀の海)、小腸は受盛・化物・清濁の泌別、大腸は伝化(伝導)、胆は胆汁の貯蔵と排泄・決断(中精の府、奇恒の腑でもある)、膀胱は貯尿・排尿(腎の気化に依存)、三焦は気と津液の通路・気化。小腸の泌別清濁が失調すると下痢(水分が便に混じる)や小便不利が起こる。
胃・小腸・大腸の作用名を並べ、字面の近い化物と伝化で迷わせる。解法は、(1) 精微と糟粕に「分ける」段階は小腸、(2) 小腸の作用名=受盛・化物・泌別清濁。
水穀は胃で受納・腐熟され、降濁で小腸へ下る。小腸は受盛して化物し、水穀の精微と糟粕に分ける(清濁の泌別)。精微は脾が全身へ、糟粕は大腸が伝化して大便にする。したがって精微と糟粕に変化させる作用は化物。和降は胃、伝化は大腸の作用で、流通は作用名ではない。