諸気を主宰する臓腑はどれか。
正答:4
正答:4
三焦は気と津液が全身をめぐる通路で、原気を各臓腑へ運び、気の昇降出入を統括する「諸気を主宰する」腑。正答は三焦。肺が「気を主る(主気)」のとは区別する。
肺の主気(呼吸の気と一身の気を主る)と、三焦の「諸気を主宰し水道を通調する」という役割の言い分けを知っているか。
三焦は六腑の一つで、上焦(心肺)・中焦(脾胃)・下焦(肝腎・膀胱・大小腸)として胸腹腔全体に及び、特定の管腔器官に対応しない。原気は三焦を通って各臓腑に行き渡り、気の昇降出入と津液の運行もこの通路で行われるため、三焦は「諸気を主宰する」「水道を通調する」と表現される。一方、肺の主気は、清気を吸い濁気を吐く呼吸の気を主ることと、宗気の生成を通じて一身の気の生成・運行に関わることを指す。出題の「諸気を主宰」は三焦の定型句で、肺の「主気」と言い分けて問われている。肝は疏泄で気機を調節するが主宰するのではなく、胆は決断を主る。
肺の「主気」と三焦の「諸気を主宰」の語の違い。肺=気を生む・呼吸、三焦=気を通す・統括。国家試験の定型句として覚える。三焦は原気の通路(第34回問95)、津液の通路(第33回問93)としても問われる。
三焦の働きは、①諸気を主宰し気の昇降出入の通路となる、②水道を通調し津液の運行の通路となる、③原気を各臓腑へ運ぶ、④上中下焦として臓腑を区分し(上焦は霧のごとく、中焦は漚のごとく、下焦は瀆のごとく)消化吸収排泄の過程を表す。三焦の気化失調は浮腫・小便不利・痰飲などの水液停滞を生む。
肺の主気という正しい知識で誘導する作り。解法は、(1) 「諸気を主宰」は三焦の定型句と記憶、(2) 肺は「気を主る」、(3) 気の生成(肺・脾)と通路(三焦)を分ける。
三焦は特定の器官に対応しない六腑の一つで、胸腹腔全体に広がり、原気と諸気が通る道、津液が流れる水道として働く。気の昇降出入を統括する役割を「諸気を主宰する」と表現する。肺は呼吸の気と一身の気の生成を「主気」と表し、肝は疏泄で気機を調節する。設問の「諸気を主宰する臓腑」は三焦。