七情において、気を消耗する感情が過度に生じることでみられる症状はどれか。
正答:3
正答:3
七情と気機の関係で「気を消耗する(悲しめば気消える)」のは悲(憂)で、肺の志。悲しみすぎると肺気が傷られ、咳嗽・息切れ・声に力がない、といった肺の症状が出る。正答は咳嗽。
七情と気機の変化(怒=気上、喜=気緩、悲=気消、恐=気下、驚=気乱、思=気結)と、各情志の所属する臓、その臓の症状を結びつけられるか。
七情は正常な情動だが、過度・長期になると内傷の病因になり、それぞれ所属する臓を傷る。悲しみ・憂いは肺に属し、悲しめば気が消える(気消)とされ、胸がぽっかり空いたように気が抜け、肺気が消耗する。肺気が虚すと宣発粛降が弱り、咳嗽・息切れ・声の無力・自汗が起こる。頭痛は怒(気上)で肝気が上逆したときの症状、動悸は喜びすぎ(気緩)で心が血を送り出せなくなったときや心の失調、軟便は思(気結)で脾の運化が滞ったときの症状。
七情は5つの臓に配当(怒肝・喜心・思脾・悲憂肺・恐驚腎)され、気機の変化(上・緩・結・消・下・乱)とセットで出る。「気を消耗する」を読み落として、情志の失調全般で起こりやすい動悸を選ばない。
『素問』挙痛論の「百病は気に生ず。怒れば気上り、喜べば気緩み、悲しめば気消え、恐るれば気下り、…驚けば気乱れ、…思えば気結ぶ」が出典。臨床では、怒→肝気上逆(頭痛・めまい・顔面紅潮・吐血)、喜→心気渙散(動悸・不眠・集中力低下)、思→脾気鬱結(食欲不振・腹脹・軟便)、悲憂→肺気消耗(咳・息切れ・気力低下)、恐→腎気不固(下痢・遺尿・腰が抜ける)、驚→心神不安(動悸・不眠)と整理する。
七情の症状を4つ並べ、設問の「気を消耗する」という気機の語だけで臓を特定させる。解法は、(1) 気消=悲憂=肺、(2) 肺の症状=咳嗽・息切れ。
七情が過度になると内傷の病因となり、所属する臓を傷る。気機との関係は、怒は気上(肝)、喜は気緩(心)、思は気結(脾)、悲・憂は気消(肺)、恐は気下(腎)、驚は気乱。気を消耗する感情は悲・憂で、肺気が消耗して咳嗽・息切れ・声の無力が出る。頭痛は怒、動悸は喜、軟便は思の症状。