鍼施術における補法はどれか。
正答:4
正答:4
古典の補瀉手技で補法にあたるのは、抜鍼後すぐに鍼孔を押さえて閉じ、正気を漏らさない開闔の補法。正答は4。速刺速抜・鍼孔を揺るがす・吸気刺入呼気抜鍼はいずれも瀉法側。
開闔・呼吸・徐疾の各補瀉で、補と瀉の操作を正しく対応させられるか。
開闔補瀉では、補法は抜鍼後に鍼孔を按圧して閉じ、入れた正気を留める。瀉法は鍼孔を揺るがして開いたままにし、邪気を出す。呼吸補瀉では、補法は患者の呼気時に刺入し吸気時に抜鍼する(気の出入りに乗せて正気を入れる)。瀉法は吸気時に刺入し呼気時に抜鍼する。徐疾補瀉では、補法はゆっくり刺入して速く抜く(徐入疾出)、瀉法は速く刺入してゆっくり抜く(疾入徐出)。速刺速抜は気を留めず散らす操作で、補法の「徐に入れる」に反する。よって「抜鍼後は直ちに鍼孔を閉じる」だけが補法。
呼吸補瀉の向きが最も間違えやすい。補=呼気で入れて吸気で抜く、瀉=吸気で入れて呼気で抜く。開闔は「閉じる=補」、徐疾は「徐入疾出=補」。第32回問105はこの逆で「瀉法」を選ばせており、同じ知識で補瀉どちらを問われても答えられるようにする。
補瀉手技の古典出典:徐疾補瀉は『霊枢』小鍼解、開闔補瀉は『素問』調経論、呼吸補瀉は『難経』七十八難、迎随補瀉は『難経』七十九難(経脈の流注に沿って刺せば補、逆らえば瀉)。日本の近代鍼灸では、補法は鍼を微かに回旋させながら徐々に垂直に刺入し、気至を待ち、速やかに抜いて皮膚を按圧し鍼孔を閉じる、と記される。
瀉法の操作を3つ、補法を1つ並べる。解法は、(1) 各補瀉法の補側を固定して覚える(閉じる・呼気入吸気出・徐入疾出・流注に沿う)、(2) 一致する1つを選ぶ。
鍼の補瀉手技は、開闔(鍼孔を閉じる=補、開く=瀉)、呼吸(呼気に刺入し吸気に抜鍼=補、逆=瀉)、徐疾(ゆっくり入れて速く抜く=補、逆=瀉)、迎随(流注に沿う=補、逆らう=瀉)、捻転(小さく=補、大きく=瀉)で整理する。選択肢のうち補法は「抜鍼後は直ちに鍼孔を閉じる」。速刺速抜・鍼孔を揺るがす・吸気刺入呼気抜鍼は瀉法側。