問125
直刺で刺入した場合、肺までの距離が最も短いのはどれか。
この問題の分類段階2 理解正答の理由や選択肢の違いを整理する問題
正答:2
正答:2
聴診三角にあたる譩譆は、筋の層が薄く肺に近い。正答は2。
背部の経穴について、深部にある臓器までの距離を筋層の厚さで比べられるか。
背部で直刺したときの深さは、その部にある筋の層の厚さで決まる。第6胸椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方3寸にある足の太陽膀胱経の経穴は、教科書が聴診三角にあたると注記している。聴診三角は僧帽筋と広背筋と肩甲骨の内側縁に囲まれた場所で、筋の層が薄く胸壁が浅い。したがって記述2が肺までの距離が最も短い。誤肢は筋の層が厚いか、肺の位置から外れる。
名前に肺がつく経穴が最も肺に近いとは限らない。外方1寸5分の列は脊柱起立筋の上を通るため筋の層が厚く、外方3寸の列のほうが浅い。名前ではなく、その部の筋の重なりで判断する。
譩譆は霊台(督脈)の外方3寸に取る。同じ外方3寸の列では、第5胸椎の高さに神堂、第4胸椎の高さに膏肓がある。背部への刺鍼では気胸が代表的な事故で、肩甲骨の内側縁より内側で、かつ筋の層が薄い場所ほど注意が要る。
背部の経穴を4つ並べ、名前と実際の深さのずれを突く。解法は、(1) 各穴の高さと外方の寸数を書く、(2) その部の筋の層を確認、(3) 最も薄い場所を選ぶ。
直刺で肺までの距離が最も短いのは譩譆。聴診三角にあたり筋層が薄い。肺兪・大杼は外方1寸5分で脊柱起立筋が厚く、肩井は僧帽筋が厚い。