問126
臓器損傷を避けるため、刺鍼の際に最も注意すべき経穴はどれか。
この問題の分類段階2 理解正答の理由や選択肢の違いを整理する問題
正答:4
正答:4
前頸部の頸窩にある天突は、すぐ奥に気管がある。正答は4。
名前の似た経穴を並べ、深部にある構造物の危険度で選べるか。
設問の4つはいずれも天の字がつくが、部位はまったく別である。前頸部の前正中線上、頸窩の中央にあるものは、すぐ深部に気管があり、教科書の禁鍼穴の項でも気管の前方として名前が挙げられている。したがって記述4が最も注意を要する。誤肢は3つとも四肢か肩甲部にあり、深部に臓器がない。上腕前面、肘後面、肩甲部である。
同じ字で始まる経穴を並べる設問では、名前の印象ではなく部位を1つずつ書き出すのが確実である。天突だけが体幹の正中にあり、他の3つは四肢か肩甲部にある。名前の共通点は答えの手がかりにならない。
禁鍼穴・禁灸穴は、古典で鍼や灸を禁じるとされた経穴で、多くは重要な臓器や大動脈の付近、生理的に影響を受けやすい部位、化膿しやすい部位、出血しやすい部位と考えられる。現代では鍼治療用具の改良や解剖生理学的な知識の進歩により危険性は軽減されているが、大きな神経や血管、深部に内臓が所在するところはより慎重に施術することが求められる。
同じ字で始まる経穴を4つ並べる。解法は、(1) 各穴の部位を書き出す、(2) 深部にある構造物を確認、(3) 臓器や大血管があるものを選ぶ。
臓器損傷を避けるため最も注意すべきは天突。前頸部の頸窩にあり深部に気管がある。天泉・天井・天宗は四肢か肩甲部にある。