腰椎椎間板ヘルニアによるL5神経根障害において、罹患高位のデルマトーム上に刺鍼を行う際、最も適切な経穴はどれか。
正答:3
正答:3
L5の皮膚分節は下腿の外側から足背・母趾側。条口は下腿前面にありこの範囲に入る。正答は3。
神経根の皮膚分節と経穴の位置を重ねられるか。デルマトーム上に刺鍼するという条件が部位を限定する。
L5神経根の皮膚分節は、大腿の外側から下腿の外側を下り、足背を通って母趾に至る帯状の領域。この範囲にある経穴を選ぶ。条口は下腿前面、犢鼻と解渓を結ぶ線上で犢鼻の下方8寸にあり、下腿の前外側にあたるのでL5の領域に入る。伏兎は大腿前外側で膝蓋骨底の上方6寸にあり、大腿部はL2〜L3の領域。地機は下腿内側、脛骨内縁の後際にあり、下腿内側はL4の領域。金門は足外側、外果前縁の遠位で第5中足骨粗面の後方にあり、足の外側はS1の領域。
下腿の内側と外側で分節が変わる。内側はL4、外側から足背・母趾側はL5、後面から足外縁・足底はS1。地機と条口はどちらも下腿だが、内側か前外側かで分節が違う。第32回問125では条口が脚気八処の穴に含まれないものとして問われており、条口は繰り返し出る穴。
下肢の皮膚分節:L1=鼠径部、L2=大腿前面上部、L3=大腿前面下部から膝、L4=下腿内側から内果・母趾内側、L5=下腿外側から足背・母趾、S1=下腿後面から足外縁・小趾・足底、S2=大腿後面、S3〜S5=会陰部。胃経の下腿部の穴は犢鼻と解渓を結ぶ線上に並び、上から足三里(下方3寸)、上巨虚(6寸)、条口(8寸)、下巨虚(9寸)。豊隆は条口の外方1横指。
下肢の経穴を4つ並べ、大腿・下腿内側・下腿前外側・足外側と分節を散らす。解法は、(1) 指定された神経根の皮膚分節を出す、(2) 各経穴の部位を出す、(3) 分節に入るものを選ぶ。
L5の皮膚分節は下腿の外側から足背・母趾側。条口は下腿前面で犢鼻の下方8寸にあり、この範囲に入る。伏兎は大腿でL2〜L3、地機は下腿内側でL4、金門は足外側でS1。下腿は内側と前外側で分節が変わるので、経穴がどちらの面にあるかを確認する。